効率のよい投資、自力投資
効率のよい投資、自力投資

勉強して適切な投資判断を下すのには知識、時間、胆力まで必要とされる。毎日、本業に忙しい企業家としては、個人の資産運用は他人任せか、預貯金ということになりがちである。「本業に投資したほうがよっぽど儲かる」という自負があるのかもしれない。しかし、資産の大半が自社株というのはリスク管理上からも好ましくなく、是非分散化をお勧めする。
世界最高のブレーンの尻馬に乗ろうか

ヘッジファンドの特徴は株式市場、あるいは債券市場の動向とは関係なく儲けようという姿勢である。マーケットにいつも買いから入ったのでは安定した運用成績が出せないのは当然で、その面からもヘッジファンドは合理的な考えであると思った。世界最高のブレーンの尻馬に乗ったほうが儲かりそうだ、昨日まで労組担当だった人が突如運用者になるような日本での運用よりは間違いなく数千倍も良いと確信した。
尻馬に乗るのも楽ではない

より簡単なのは、ヘッジファンドや先物ファンドを幾つか組み合わせた元本確保型のファンドへの投資であろう。円建てではないが、最悪の場合でも一流の銀行が約13年後に元本、ファンドや通貨によってはその120%、140%等を保証してくれる。しかも未だかなりの年率で回っているものがある。
資産家を相手に商売をするプライベートバンクは実に様々なヘッジファンドや投資信託を用意しており、投資対象は株・債券・通貨・商品様々で対象地域もまた様々である。昨今では、中国、インド、ロシア、トルコなど世界各国のファンドも眼にする。一年で200%儲かるかと思えば、次の年に破綻したりするハイリスクなので、とても万人向きとは言えないが面白い。
(「企業家倶楽部」2004年8月号に掲載)

東京生まれ。米国マウント・ホリヨーク大学を経て、国際基督教大学社会科学科卒業後、国際会議同時通訳者となる。大手証券会社にて主として医薬品・バイオ企業間の企業買収に携わる。1991年、国際税務・国際投資コンサルティング会社、アルベロサクロ株式会社を設立し、代表取締役に就任する。国内外の幅広い人脈を生かし国際的視野に立ったファイナンシャルアドバイザーとして活躍。ヘッジファンド、プライベートバンク、ファミリーオフィス、資産継承、金銭教育をコンサルティングテーマとする。著書に『欧米資産家に学ぶボーダーレス時代の資産運用法』(東洋経済新報社)、『プロが教える海外資産投資-あなたの財産を有利に殖やすノウハウ』(太陽企画出版)、『金銭教育-小遣いから資産家の二世教育まで』(総合法令出版)、『わが子が成功するお金教育-よい小遣い悪い小遣い』(講談社+α新書)、『セレブのルール』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『カモにならない投資術-人生後半からの負けないお金哲学』(太陽企画出版)がある。現在はコンサルティング・資産運用に携わる他、団体の役員(国際基督教大学参与、特定非営利活動法人相続税寄付推奨会議理事、東京財団資金委員)、ロータリークラブ役員等、幅広い活動を行なっている。富裕層の会員制プライベート・クラブYUCASEE ( ゆかし)のメンバー。
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