足腰が強いブラジル株式、国内機関投資家が成長
ブラジルの株式市場には多額の資金が流入しており、取引量の拡大と株価の上昇が続き、その規模は時価総額で世界第11位、取引額で第12位の市場にまで成長した。
もっとも過熱感を指摘する声も強い。最近の先進国の金融緩和により生じた過剰流動性で、海外投資家の投機が過熱化し、ブラジル株式市場も不安定化しているのではないかという懸念だ。海外投資家の資金は足が速く、ボラティリティを増幅して市場を不安定化させる。
また当局は、海外投資家の投機的取引によるレアル高を警戒。2009年に約10年ぶりに国外の投資家に対する資本規制を導入し、金融取引税を復活させた(海外投資家の債券・株式購入に伴う為替送金に2%の課税。10月に6%に引き上げ)。
一方で、野村総合研究所の片岡佳子副主任コンサルタントが注目するのは、ブラジルの国内機関投資家の成長だ。「ブラジル国内の年金や国内投信も、近年株式市場の重要な担い手として育ちつつある。増大する資金は、継続的に株式市場に流入していくと思われる」として、国内機関投資家の影響拡大に着目。
「2014年のW杯や2016年の五輪等もあって、経済のファンダメンタルズは当面堅調が予想される。海外投資家の動き等に引き続き注意を払う必要があるものの、ブラジル株式市場の足腰は強いと言える」(片岡氏)と指摘している。
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