中国マネーで海外でも骨董品が高騰
骨董品への執着心は目を見張るものがあり「現地の人間はただ傍観しているのみ」だと、ビバリーヒルズで行われたオークションの参加者は話す。骨董品の収集が長年の趣味という張念庭(ちょう ねんてい)氏は、これまで南カリフォルニアで開催される大小のオークションに参加していて、今年初めにはビバリーヒルズで行われた大規模なオークションにも足を運んだ。だが、いつもの静かな雰囲気が一変、会場は人の声で沸き立っていた。その場の空気はすべて中国大陸から来た人たちが握っているように感じたという。
競売時、彼らは携帯電話を耳に当てて指示を仰いで、自分が落札するまで価格を釣り上げ続けたのだという。彼は3、4000ドル(約25万~34万円)の象牙の彫刻があという間に3、4万ドル(約250万~340万円)に値上がるのを見たという。買い手は中国大陸の銀行で包装されたとみられる現金で支払いをしていた。
張氏によると過去数年、南カリフォルニアのオークションでは理にかなった値が付いていた。だが、最近中国大陸からの参加者は代価を考えず、物の落札をすることだけを考えているため、とんでもない値段がつくことが度々だ。今回のオークションでも20件余りの骨董品がそれぞれ10万ドル余り(約830万円)で落札された。
収蔵家協会会長の周徳昭(しゅう とくしょう)氏は、特に有名なサザビーズ香港(蘇富比)やクリスティーズ(佳士得)香港のオークションで中国骨董が出た時は、中国人の独占場だと話す。ただ、そんな中でも投資対象にならない品もある。投資家に人気なのは、現在は専ら明・清朝時代に制作された精巧で美しい骨董だそうだ。
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