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ヘッジファンドはなぜアップル株を好むか?

 アップル株がヘッジファンドに好まれていることは当欄でも何度か紹介してきたが、このたび米証券大手ゴールドマン・サックスが、ヘッジファンドがどの銘柄を最も所有しているかというレポートを公表し、アップルが195社で1位になったことがわかった。なぜ、これほど人気が高いのか?

 米証券取引委員会(SEC)に提出した書類を基に作成されたもので、レポートによると、アップル195社、シティ190社、JPモルガンチェース164社、マイクロソフト161社、グーグル156社。

 タイガー・グローバルのチェース・コールマン氏、グリーンライトキャピタルのデビッド・アインホーン氏ら若手のヘッジファンドマネージャーは特に好んでいる。

 アップルに関する情報は人気があり、昨年12月にはFBIにアップルの決算情報とタブレット端末機iPadの開発情報をバラした4人がインサイダー容疑で逮捕されてもいる。

 では、なぜこれだけ人気があるのか。

 一つは同社の配当政策にあるのではないかと思われる。アップルは多額の利益を計上しながらも無配。今後も配当政策を行う気配や、自社株買いなどを行う気配はまったくない。おかげで手元には、流動資産と元気を含めると、4兆円以上の純キャッシュが眠っている。ちょうど東芝、日立製作所の2社を買収できるくらい。

 ヘッジファンドも配当は出さないという点では似ている。M&A、あるいは再投資という材料が出ればさらに株価上昇も見込まれる。また、足元のスマートフォン、タブレット市場は強いためにホールドしていれば株価は上がる。

 ただ、CEOのスティーブ・ジョブズ氏の病気療養が最大の気がかりとなる。もちろん、同社は集団指導体制の下で動いているとは言えど、カリスマ性という点において代わりがいない。

 2007年11月に株価が1日で5%以上下げた際には、ジョブズ氏にガン再発の噂が出たことが原因だが、ジョブズ氏は噂の出所を「アップル株を大量にショートしているヘッジファンドだ」と発言したこともある。

 ジョブズ氏は「余命6週間」という報道もあるほど。ヘッジファンドの狙いは、今は株価の上昇益を取り、さらに、どこかのタイミングで大量にショートする機会をうかがっているのだろうか。それは、ジョブズ氏の病気の具合も当然ながら関係してきそうだ。※レポート画像はゼロ・ヘッジより

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