「筆談ホステス」早乙女由香さんがアプリ開発
◆参考:早乙女由香さんの半生◆
指文字を拡げたい

銀座で働き始めてもう1年以上が経ち、すっかり銀座のホステスの顔となり、常連のお客さんも付いている。メディア出演も多くなり、アイフォーン用の指文字アプリ開発の話が、由香さんのところに舞い込んできたのだ。
「手話の認識はすごくあるのに、指文字はまったく知られていないので、とてもうれしく思いました。わたし自身が、手話よりも指文字を主に使っているのですが、手話は分厚い辞書1冊でも足りないくらいの言葉がありますが、指文字は50個覚えれば好きなように会話できるのです」
名詞、動詞など単語単位で表現するのが「手話」。それに比べて、「指文字」は文字単位での形のため、覚える形も少ない上に、細かな日本語表現も可能となる。だが、健常者の間でも手話の方が知名度は高く、指文字はあまり知られていないという現実がある。
これがもっと広まれば、健常者と障害者の距離も近くなる。由香さんはそう考えた。