震災2日で1億円稼いだ投資家の苦悩
3・11のブラックスワン

専業オプショントレーダーのAC後屋(えしごや)さんは話す。震災からわずか2日間で結果的にあげた利益は1億600万円だった。
オプション取引とは、特定の金融商品を決められた期日に決められた価格で売り渡す「権利」を売買するもの。いくつか取っていたポジションの中で、大当たりのものがあり、こうした結果となった。しかし、そこには勝者にしかわからない苦悩というものが存在するのだ。
多くの投資家に追証が降りかかった。わずか2日で1億円超の利益が出たということは、その影にそれだけ多くの敗者がいるということなのだ。それが市場というものだから。
もちろん、それ以前に「これだけ多くの方々が亡くなられたのですから…」と精いっぱい言葉を紡いでいくAC後屋さん。今、言わなければならないと考えていることを語ってくれた。