舞踏会への扉を開く、プロトコール・マナーの魔法
「外国に住みたい!」その夢を叶えるためにスイスへ

畑中由利江さん
畑中さんは日本の大学を卒業後、日本企業に就職するのではなく、ヴィラ・ピエールフーへの留学を選択します。
「留学を決めたのは、子供の時からいつか外国に住みたいという夢があったから。そのために、世界で生きるための普遍的ルールを知ることが必要だと思っていました。フィニッシングスクールの存在を知り、ヨーロッパの文化を現地で学ぶことが一番の近道だと思ったのです。資格が取れるわけではないので反対する人もいましたが、英語やフランス語を猛勉強して留学しました。」
カリキュラムは英語・フランス語などの語学、プロトコール・マナーはもちろんのこと、料理、ドメスティックサイエンス、チャイルドケア(子育て)。その他にフラワーアレンジメント、ワインの知識、社交ダンス、乗馬、美術史など社交に必要なあらゆる分野を網羅します。フィニッシングスクールは若い女性が通うため花嫁修業の場と思われがちですが、それに限らず、広い視野で世界に通用する常識を学ぶための場所なのです。
良家の子女との交流から、生きた語学とマナーを習得
そして、やはり畑中さんの同級生も桁違いのお金持ちばかりだったといいます。「油田を所有しているアラブの富豪の娘さんや、巨大なクルーザーやプライベートジェットを持っている有名企業オーナーの娘さんなど、全員が資産家の令嬢です。ここで世界中の多様な価値観に触れることができました。例えばパーティー1つをとっても、時間通りに到着するのがマナーという国、遅れて行くのがマナーという国があります。世界の基準を知らないで自分のルールが当然と思っていると、失礼に当たる場合があるのです。」
寄宿舎生活では、どのようなことが大変だったのでしょうか。
「フランス語はまだその時は十分に話せなくて。授業が終わってもたくさんの宿題が出るし、夜もずっと勉強。他の娘たちは外に遊びに行っているのに、私は全然外出ができなかったんです。あまりに宿題ばかりに追われていたので、校長先生に相談しました。そうしたら、宿題よりお付き合いを優先しなさいと仰ってくださって、放課後のお茶会や遊びに参加できるようになりました。でも逆に、そうした同級生との交流の中で、語学力が培われた部分もあります。授業や教科書で習うことはもちろん大切ですが、やはり実践してみないとわからないことが多い。生きた会話や人間関係の中で、語学力もマナーも身についていきました。」

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