東大よりハーバードを目指すエリート高校生たち(前編)
トップレベルの高校生が海外の大学を目指し始めた

東大・京大など国内最難関大学に合格できるレベルにあるのに、なぜ彼らは海外を目指すのでしょうか? また海外に進学するにはいつからどのような準備が必要なのでしょうか? 海外大学進学塾「ルートH」のエグゼクティブ・ディレクターであり、『東大よりハーバードに行こう!?』『5歳からはじめるハーバード留学準備』(アルク)などの著書を持つ森田正康さんにお話を伺いました。
森田さんは12歳でカリフォルニアに移住。カリフォルニア大学バークレー校卒業後、ハーバード大学、ケンブリッジ大学、コロンビア大学の大学院に在籍。コロンビア大学博士課程在学中に日本に帰国し、現在は東京大学博士課程に在籍しつつ、京都情報大学院大学で教授を務めています。経験に裏打ちされたグローバルな視点から日本の教育の発展に尽力する、教育と海外留学のスペシャリストです。
実は50%の確率でハーバードに合格している日本人
―ハーバード大学は難関とされますが、日本人にとって実際どうなのでしょうか?「ハーバードは知名度のわりに、毎年どのくらいの日本人が学部に入学するのか知られていません。ハーバードの教員から聞きましたが、毎年学部を受ける日本人は10人前後、入学するのは5人くらいだそうです。そう考えると約5割の人は受かっているわけで、確率としては高いですよね。日本人は大学院でハーバードに行く人は多いですが、学部で入学する人は稀で、しかもそういう人たちは日本に帰国しないことが多いです。そのため、この事実はあまり知られていません。」
―ハーバードの合格率はどうなのですか?
「今年度の合格率は7.9%でした。例年より下がっていますが、これはこの不況のせいで、奨学金制度がしっかりしているハーバードの受験者が増えたからです。ハーバードやイェールなど海外の一流大学は、奨学金制度もしっかりしています。例えばイェール大学の場合、世帯年収が6万ドル以下ならば0%の負担、6~12万ドル以下なら1~10%の負担、12万ドル以上なら平均10%の負担と決まっています。日本の大学に行くより、実は安くすんだりするのですが、この事実も知らない方が多いですね。ハーバードの合格率は低いですが、しかしコミュニケーション力さえあれば、日本人にとっては決して難しい試験ではありません。日本人はどんな評価基準なのかを知らなくて、語学ができないだけなのです。」

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