大荒れの関電株主総会、ヤジ、怒号、セクハラ…
さすが関電? 冷房はよく利いていた

さらに、街宣車がおしかけ「東京電力は、福島県を住めなくし、皇土を汚した。株主の皆さん、原発を許していいのですか」と大音量でアピール。まるで戦場のような騒ぎ。
開会約30分前にもかかわらず、メイン会場はほぼ満席。後方で運よく空席を見つけ、席に着く。この日の大阪市内の最高気温は34度。もう汗びっしょりだが、株主向けのドリンクサービスなど一切ない。さすがに電力会社の総会とあって、会場の冷房がよく効いていたが、「節電、節電」と頼んでいる会社の総会だから、なんとなくいやーな感じだ。
質問タイムに入り本格バトルがスタートした。一斉に何十人もの手が上がり、関電追及のオンパレードとなる。「原発は、絶対安全、経済性、クリーンと繰り返してきたが、そのすべてが今、否定された。それでも推進しようとしているのか!」「電気を売ることが大切か、人の命が大切か、経営哲学を聞かせてほしい」「原発を推進してきた会社として、国民に謝罪はないのか」
こうした質問に、役員たちは判で押したように「今後とも安全・安定運転の確保を大前提に、原子力を中心とした最適な電源構成を構築し、持続可能な低炭素社会の実現を…」と繰り返すだけ。「こう答えなさい」と顧問弁護士に指導され、練習を重ねたであろう成果を見せる。