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フジテレビ論争が幼稚になる理由

 フジテレビの番組が韓流ドラマなど韓国関連の番組の偏向放送をしているとして、インターネット上で論戦が戦われているが感情論になりがち。そこへミステリー作家の深水黎一郎さんがツイッターで、冷静な論を展開している。

 まずは高岡蒼甫さんの「『8』はもう見ない」というツイートに始まり、多くのユーザーやタレントを巻き込み、さらには、お台場のフジテレビ前でのデモ行進にまで発展したこの騒動。フジテレビを擁護する側の言論が「見なければいい」という意見で終始している点で、議論が成熟していかない。こうした現状を嘆いている。

 まず深水さんは「今回の一連の騒動で、これを機に今までわが国ではほとんどなされなかった、マスコミのあるべき姿をめぐる、活発な議論に発展すれば面白いと思っていたのに、何故かそっちの方向には向かっていないようだ。自由競争が成り立っている業界ならばこの論理でも通用するが、放送業界は違う」と牽制した。

 まず、放送免許を拾得するためには、監督官庁の総務省の認可を得て、電波使用料を支払う必要がある。TV局の場合には通信会社よりも割安で与えられている。電力会社などと同じような独占的な地位を持つ。

 フジテレビの場合は音楽出版会社をグループに持ち、自社が版権を持つ楽曲などを流すという商業的な意味合いもある。ただし、日本では認められているものの、国によってはTV局が音楽出版会社を持つことを禁止されているところもある。

 深水さんは「局が電波を使って自らやその子会社が著作権や商品化の権利を持っているコンテンツを宣伝するような行為は違法だということなどは、子供でもわかる論理であろう」と疑問を投げかけている。

 また「今回のフジは多くの視聴者が、それが洗脳レベルに達していると感じたから騒ぎになっていることを、フジの上層部は理解しているのだろうか」と、自制を促している。

 深水さんは反対派についても「ノーモア韓流」ではなく「ノーモア偏向放送」のスローガンで行く方が健全ではないか、と提言している。

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