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経済産業省の役人の頭の中(上)

 東京電力・福島第一原発の事故が発生して以来、多くの国民が政府、経済産業省や、東京電力の対応について不信感を抱くようになった。その中心にいるのが経産省。政府、東電とは違い報道の量が少なく、役人の本音を知る機会を与えられることがない。同省の現役キャリア官僚で大臣官房付の古賀茂明氏が、東京都内で開かれた自由報道協会主催の記者会見で、役人の本音を語った。

トップ3人交代の意味


古賀茂明氏(東京都内)
古賀茂明氏(東京都内)
 事務次官、資源エネルギー庁長官、原子力安全・保安院院長が揃って退任することになった経済産業省。福島第一原発の事故から一連の不祥事の責任を取ってということになるのだが、トップ3の同時更迭というのは、まさしく異例のことになった。古賀茂明氏がまずは、この人事の本当の意味について語った。

古賀氏)
 本来なら人事も大臣がちゃんとした評価をするのですが、例えば菅(直人)総理が脱原発の政策を打ち出したとします。そうすると、脱原発の人を引き上げてきます。ただ、今回の経産省の人事が不思議なんですけど、辞める大臣(海江田経産相)が、次の人事を決めるというのは政治主導ではあり得ないこと。これは要するに役人が決めた人事です。

 例えば監督が辞めるとして、次の監督がまだわかりませんという時に、(辞める)監督が「次のメンバーはこの選手です」と決めるのと同じことなのです。

 つまり、大臣が誰であってもメンバーは決まっているんですよ。この政策をやると決めたら、この布陣がいいということを大臣が決めていかなくてはいけないと思います。

 役所の人事というものは仲間内の評価(天下り先を増やすなど)になっていて、普通の組織ではそうはなりません。企業では競争力がなくなっていくので、さすがに自浄作用が働きますが、役所は潰れることがないので、それができないのです。

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