大富豪子弟の「貧乏旅行」に隠された野望
大富豪子弟が体験する真夏の“地獄旅行”

この50万円には現地までの航空券は含まれていない。例えば日本の保護者がアメリカの公立の高校へ一年間留学をさせるのが渡航費込みで125万円 (http://www.afs.or.jp) であるのに比べるとすこぶる高額なことがわかる。
SLTでは観光地には連れて行ってくれないし、美味しいものにもありつけない。学生たちにはなれない気候、土地の食べ物、風習の違いと困難極まる生活が待ちうけている。ドアのないトイレの暮らしや家族10人と一部屋で一緒に寝起きすることもある。しかしこのツアーは、米国の大富豪や資産家の親たちには人気があり、親たちは喜んで子供を行かせているのだ。
それはなぜか? この旅行そのものに野望が隠されているからだ。