福島県内か県外か、中間貯蔵施設、最終処分施設
菅直人前首相が先に、福島県内に設ける方針を示したことから始まった。それに対して、福島商工会議所会頭の瀬谷俊雄・東邦銀行相談役が先日、記者懇談会で「受益者は東京。お台場にでも造ったらどうか」と述べた。
ただ「ごみは出た場所で始末するのが原則。福島第一原発の敷地内に移すしかない」とも語っている。
次に、細野豪志原発事故担当相が中間貯蔵施設について、一部は第一原発内に置き、最終処分場については、福島県外に置く方針を示した。福島県民の心情を慮った発言ではないだろうか。
地元紙・河北新報の社説は「最終処分場にしないことを明言したとはいえ、県外に施設を造るのは容易ではない。福島の廃棄物を受け入れるところがあるかは不透明だ」としている。受け入れる場所についての具体案がないことを厳しく指摘している。
東京電力の福島第一原子力発電所の総敷地面積は約350万平方メートル。すべての敷地うを使えるわけではないが、土地取得が容易な上に、相当量の汚染物の保管や処分場建設も可能ではある。
また、地元では、福島第一の周辺住民が土地取得を持ちかけられたとの話も伝わってくる。ただ、周辺住民は中間貯蔵施設が最終処分場の代替えになることも恐れている。
事故から約半年が経過した今となっても、話は具体的になってこない。
◆『ヘッジファンド』から『慶応幼稚舎』まで。「ゆかしメディア」は日本最大級の富裕層向けメディアで、月間30万人以上にご利用いただいております。なお、純金融資産1億円以上の方は、富裕層限定オンライン・プライベートクラブ「YUCASEE( ゆかし)」にご入会いただけます(書類審査並びにスタッフによるインタビュー審査がございます)。 著作・制作:ゆかしウェルスメディア株式会社
おすすめの記事
-
英国No.1ファンドマネジャーがヘッジファンド創設か?
2010年の運用開始以来およそ400%のリターンを残している、英国・・・
- ヘッジファンドとファンドラップの違いとは?
- 欧州大手グローバルマクロヘッジファンド、ブレバン・ハワードの復活劇
- 超低金利時代に有効な投資方法
- 米国IT株が高騰している理由:「質への逃避」経済用語解説シリーズ①
クイックアンケート
特集の企画を考えています。貴方が「ゆかしメディア」で読みたいのは? (1)