トーマツ早期退職募集に30代会計士600人殺到
肩たたきせずとも殺到
トーマツの早期退職は、7月末まで募集されていた。一般の監査業務担当者などを対象にした募集枠が400人、パートナーなどの幹部枠が40人だったが、一般の応募が予定数を大幅に上回った。一方で、幹部枠は目標に満たなかった。大手監査法人では昨年秋、新日本が400人の早期退職を募集し、「会計士大リストラ時代」が始まった。2006年にスタートした「内部統制制度」などに対応するため、国は会計士試験の合格者数を大幅に増やし、監査法人も採用を拡大したが、制度が落ち着いてしまうと人がだぶつき、試験合格者の就職難まで発生しているからだ。
ただ、「新日本は枠を埋めるために相当な肩たたきをした」(50代社員)というのに対し、トーマツでは「殺到」という結果となり、大きな違いが出た。なぜなのか。トーマツのある幹部に聞いた。