潜入作業員が語る「完全にアウト」な福島第一
「働いてみない?」と誘われ日当2万円で働く
「ぶっちゃけ、完全にアウトな状態にあります。取材をした技術者たちによると、極端な話をすれば、原発の中に住んでいるようなものだそうです。日本の原子炉作業はすべて不正の上に成り立っています」
いわき市内の取材をしている最中に、働かせてくれるという所があり、潜入取材することになったのだという。T社系のプラント会社と契約し、専門技能や資格が無い鈴木氏は日当2万円で契約したそうだ。
中にはリーダークラスの高い作業員では、月100万円を超える人もいたという。ただ、それは過酷な環境、いや命がけの職場環境だからこその高給でもある。職場の中は、いったいどのようなものなのか。
東京電力は福島第一への立ち入り取材は受け付けていない。鈴木氏は、カメラ付き腕時計、首から提げた袋にカメラを入れたりするなどしてその様子を克明に記録した。