プライベートバンクのクーツについて
クーツについて
プライベートバンクには様々なものがありますが、世界的に有名なプライベートバンクといえば、UBSやHSBCなどがあります。こういった大手の銀行ではプライベートバンクを専業としている訳ではありません。もちろん多くの一般顧客も対象に事業を運営しています。ここでは、プライベートバンクを専業としているクーツ(Coutts)を取り上げてみましょう。
クーツの創業は1600年代
クーツはプライベートバンクを専業として行っている銀行で、イギリスとスイスの銀行が合併して誕生しました。対等合併ではあったものの、イギリスに本拠地がある事からもお分かりいただけるかと思いますが、イギリスにあった銀行が歴史や実績を有していましたので、イギリスの銀行側が優勢な合併でした。イギリス側の銀行は創業が1692年となっています、日本ではこの頃元禄5年にあたる訳ですが、江戸時代にすでにイギリスで創業されていた銀行という事になります。この銀行はイギリス王室の御用達としても有名な銀行で、伝統と格式のある銀行で知られていました。この伝統と格式ある銀行とスイスのプライベートバンクが合併となった訳ですから、クーツはプライベートバンクとして超一流のランクに位置づけられている事がわかるかと思います。
各顧客に今必要な利回り
クーツにはプライベートバンクの面白い金融サービスがあります。取引を開始したいと相談を持ちかけた際に、クーツポートフォリオといって資産運用のモデルをあらかじめ設計し提示してくれるのです。もちろんこれは他のプライベートバンクにも見られるサービスですが、クーツはここからが面白いのです。このクーツポートフォリオでは、顧客の資産状況や家族構成だけでなく、居住関係や趣味、顧客の性格までを考慮して想定し設計してくれるのです。そして最終的にあなたに必要な運用資金の利回りとして、パーセンテージで提示してくれます。細かい設定によってまさに顧客一人ひとりに適応したポートフォリオを作成してくれるのです。
イギリスの銀行にスイスの風を
ポートフォリオを作成する際に、資産状況や人生設計で必要な利回りを計算して算出する事は、他のプライベートバンクでも同じです。珍しいものではありません。しかしクーツの様に、性格や趣味など顧客の人格までを考慮して、ポートフォリオを設定するというところは、いかにもヨーロッパ的なやり方と言えます。クーツはイギリスの銀行なのですが、合併によってスイスの新しい風を取り入れ新しいクーツとして売り出しているのです。この様な銀行経営はまさにスイスの色が出ているといってもよいでしょう。
クーツを築き上げた夫婦愛
クーツはプライベートバンクとしての実力や伝統は最高のものとされていますが、経営者であるトーマス・クーツに関する美談も語り継がれています。クーツにはクーツ・トーマスが亡くなった後には、血縁者であるクーツ姓を名乗る人がクーツを引き継ぐという決まりごとがありました。しかしクーツの経営者トーマス・クーツには42歳違いの妻がいたのですが、せいの違う妻が後を引き継ぐ事は不可能と見られていました。しかし性の違う妻針アットが相続人ではなく受託者として事業と亡き夫の意思を引き継ぎ、クーツを成長に導いたという夫婦愛についての話が今もなおクーツを語る上で語り継がれている話です。
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