NYダウはただ平均しているだけ
NYダウとは何を指すのか
ニュースなどでNYダウの平均株価と一般的に言われているのはダウ・ジョーンズ社が選別した工業株30種の平均である。工業株と言っても、製造業だけではなく、金融、サービスなどそれぞれの業種で世界を代表するような銘柄が選定されている。ダウ・ジョーンズ社が選定した指数には、輸送株20種、公共株40種というダウ平均株価もある。世界屈指の有力企業が銘柄に選定されている指数は工業種30種だけであり、それだけ世界中に注目されている。TOPIXやナスダックといった市場に公開されている銘柄すべての平均とは少し違い、NYダウは公開されている市場をまたいだ平均であるというのが一つの大きな特徴なのかもしれない。NYダウの算出法
経済指標というのは複雑な計算式で出すものであるというイメージがあるかもしれないが、NYダウの平均株価の算出方法はとても単純な方法を採用している。工業株30種で選ばれている銘柄の株価をすべて足して30で割ったものがNYダウである。また、新株の発行などの影響を考えて除数を処理する場合がある。この計算法は株価平均型株価指数という。
ダウ・ジョーンズ社は、1896年から、この計算法で指数を発表し続けていて、構成銘柄は4年ぐらいごとに入れ替えられる。
NYダウの問題点
NYダウはこのような平均価格の算出法を用いているので、わかりやすい反面、欠点もある。30銘柄の株価に差がある。この差は、必ずしも企業の業績、規模の差ではない。株式の発行数が少なく、企業の収益性が高く株主への利益還元に積極的な企業が株価が高くなりやすい。株価が高くなると平均株価に対する影響力は大きい。また、成熟産業と呼ばれる鉄工や造船などは成長性に乏しいので株価が低いので平均価格に対する影響力が薄い。このような欠点があるので、NYダウのみを見て相場全体の動きを判断するのではなく、30社を個別に見てただ1社だけが大きく上下しているだけであれば経済全体としては影響は少ないといった判断をするというような臨機応変の判断が必要だろう。
ナスダックの算出法
NYダウ以外にアメリカの株式市場で有名な株式指数にナスダック総合指数がある。ナスダックに公開しているすべての銘柄から算出した平均株価だが、算出法は構成銘柄の時価総額の合計を、基準となるある一時点での時価総額合計で除算して算出する時価総額加重平均型株価指数を採用している。一纏めに平均株価といってもそれぞれ特徴があるので、その特性をよく知った上で株取引を行うと良いだろう。
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