NYダウの構成銘柄が上場している取引所について
取引の方法の違い
NYダウの取引というと、少し違和感がある。なぜならNYダウとは株式指数の一つでありニューヨーク証券市場と、ナスダックに上場している企業からとりわけ大規模な企業の株式を選んで、平均値を出したものであるからである。ニューヨーク証券取引所とナスダックではその取引の方法に違いがあり、この差は証券取引所と株式市場の違いから来るもので、どちらも複雑な仕組みになっている。ここで、概要を紹介し比較してみる。ニューヨークの証券取引所の取引方法
ニューヨーク証券取引所は特殊なオークションのような形で取引が行われている。ニューヨーク証券取引所の中では会員権(Seats)を持ったメンバー達が働いている。会員権を持ったものしかニューヨーク証券取引所の中で取引ができない。会員権がない場合、証券会社を介して会員権を持っているブローカーが特定の株式のスペシャリストに代理でオークションに参加してもらう。スペシャリストとは、ニューヨーク証券取引所に上場されているそれぞれの銘柄の売り注文、買い注文を実際につき合わせる仕事をしている会員のことである。ある株の売り注文及び買い注文を委託された人が集まり、その中でオークションと同じ原理で取引が行われる。安い値で売るという人から優先的に株が売ることができて、高い値段で買うという人から優先的に株が買うことができる。
ナスダック市場での取引の形式
ナスダックの株取引の形はニューヨーク証券取引所とはだいぶ異なる形式で、まずもっとも大きな違いとなるのは特定の場所があるわけではない。ナスダック(NASDAQ)とは元々National Association of Securities Dealers Automated Quotationsの略で、取引所がない店頭取引のシステムによる市場のことである。店頭取引とは、証券取引所を通さず、証券会社の間で売買希望者を見つけて取引するシステムである。ナスダックの取引はネットワーク上で行われ、証券会社と投資家の間もしくは証券会社同士の間で直接取引が行われる。ある銘柄が売り手しか居ない、ないし買い手しか居ないという一方的な展開になった場合、自ら進んでその反対側に回って買い向かったり、売り向かったりする役割が必要である。その役割を果たすのはマーケットメーカーの存在である。マーケットメーカーを利用した一つの取引形式にはマーケットメーカーが出している気配値の中で最も有利な値で取引ができるという利点がある。つまり買う側は、最安値で、売る側は最高値で取引を行うことができるようになっている。なお、ニューヨーク証券市場の中でマーケットメイクの役割を果たすのは前述のスペシャリストである。
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