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ITバブルにも原油高騰にも対応するNYダウ

世界経済に直結している株式指数

一般的にNYダウといわれるときに指されるものが、このダウ工業株30種である。経済紙「ウォールストリート・ジャーナル」を発行するダウ・ジョーンズ社が選んだ世界有数の企業を構成銘柄にしている株価指数である。ダウ・ジョーンズ社は工業種30種以外に輸送株20種と、公共株40種という株式指数を発表している。構成銘柄がアメリカの株式市場の代表的企業であるのでこの指数の値動きが世界経済の動きにに直結していると言っても過言ではない指数は工業種だけである。日本のニュースを見てもダウ平均といえばこの工業種のことを指している場合が多い。今回は工業株30種について詳しく見ていきたい。

「工業株30種」という誤解


ナスダックや日経平均などといった指標は、一つの株式市場に公開されている企業の株価の平均である。いかし、NYダウが選出している銘柄というのは、ニューヨーク証券取引所に公開している銘柄だけではない。インテルとマイクロソフトはナスダックに公開している。従ってこの指標はニューヨーク証券取引所の指標というわけではない。また、工業株という日本語訳から生じる誤解がある。日本では「工業」でないような印象のものも構成銘柄に含まれる。マクドナルドなどの外食産業、JPモルガンのような金融業など、様々な業種の銘柄から算出している。決して製造業の株式指数ではないと言うことである。

時勢と入れ替え


NYダウに含まれる銘柄は年代ともに変動している。構成銘柄の見直しは4年に1度ぐらい行われているようである。NYダウの平均株価というのが生まれて以来、ずっと銘柄に含まれ続けいているのは「ゼネラル・エレクトリック」一社だけである。その企業の業績だけでなく、時代背景、アメリカの株式市場全体を見た業種の分散具合を考え、構成銘柄を選んでいる。現在、インテル、マイクロソフト、ヒューレットパッカードなどのIT関連企業が多いのは、IT革命によって一時躓いたアメリカ経済が立ち直ったと言う経緯をふまえているのだろう。また最近では原油価格高騰の影響で、エクソンモービルの他にシェブロンという石油メーカーを選んでいる。時勢に敏感に反応して銘柄を入れ替える柔軟性もNYダウが米国の株価の指標であり続けいている理由の一つであるといえる。
提供:Wealth Research&Report


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