NYダウとナスダック。どちらが優れた計算法か
計算法の違い
NYダウ平均とナスダックは米株の指標として特に有名な2つだが、この二つには相違点がいくつか存在する。その相違点は株取引をする上で大変重要にである。まず、大きく異なるのは構成銘柄の特徴である。ナスダックの指標として有名なナスダック総合指数という指標だが、これはナスダックで公開されている5500以上の銘柄のすべてを対象にして時価総額加重平均という計算方法で算出されている。それに対し、一般的にNYダウ平均と言われているのは、ダウ工業株30種平均株価という指標で、ニューヨーク証券取引所とナスダックに公開している銘柄の中からダウ・ジョーンズ社が選んだ伝統のある有力企業が持つ30種の銘柄の株価を元に算出された指標である。ナスダック市場でもナスダック上場企業で時価総額100位までを選定して時価総額加重平均によって算出されるナスダック100という指数がある。時価総額加重平均型株価指数
ナスダック総合指数は構成銘柄の時価総額の合計を、基準となるある一時点での時価総額合計で除算して算出する時価総額加重平均型株価指数を採用している。東証平均株価指数TOPIXなどほとんどの株価指数はこの算出方法を用いている。株価平均型株価指数に比べて小規模な値がさ株(1株当たりの価格が大きい株)に影響されることがすくないが、親会社の保有分や持ち合い株などの固定株比率が高く株価変動が少ない銘柄に影響されやすい。
株価平均型株価指数
NYダウ平均株価は株価平均型株価指数という算出方法を採用している。銘柄の株価を合計し、銘柄数で割った物に除数処理をした物である。この算出方法だと、上昇しているといっても値下がりしている銘柄の方が多いという状況もあり得る。この計算法はNYダウ以外に日経平均株価にも使われている。その昔、日本経済新聞がダウ・ジョーンズ社と提携し日経ダウ平均と呼ばれていた時期もある。
それぞれのメリット、デメリット
NYダウの平均株価の算出方法にしても、ナスダックの算出方法にしてもそれぞれ良い点があれば、欠点も存在する。ナスダックが値上がりして、NYダウは値下がりしたと言う事はよくあることだが、これがただ単に構成銘柄の違いから来るものなのか、それとも計算法の違いから来るものなのかをよく吟味して、情報を利用するということがとても重要になる。NYダウの平均株価とナスダックの算出方法の違いをふまえて情報を有効に活用するスキルが必要である。
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