NYダウ、暴騰、暴落、その背景
NYダウの銘柄選定基準
NYダウ平均株価の構成銘柄は一定ではなく、時代背景とともに入れ替わっている。およそ4年に1度ぐらいで見直され、構成銘柄を2,3社入れ替えているようだが、規則的に入れ替わっているわけではない。銘柄選定の基準になっているのは、構成銘柄の割合でアメリカ経済の実情に沿っているようにしている。最近の入れ替えでは、原油価格高騰の影響で業績が伸びている石油メジャの一角でエネルギー関連企業のシェブロンが銘柄入りしている。ダウ構成銘柄では、既に世界最大の石油企業であるエクソンモービルが銘柄入りしており、以上のことからもNYダウがエネルギー関連企業が注目される世界経済情勢を反映していると言うことが見て取れる。いずれにしても銘柄に選ばれる企業は世界有数の実績と知名度を持った企業である。今回はこうした事を考えて、過去の推移の中から記録的な変化を選びその背景を紹介していきたい。NYダウの暴落とその原因
NYダウ平均株価の推移を見て行くにあたって、外せない大きな事実の一つに「ブラックマンデー」が挙げられる。1987年に起こった出来事で史上最大規模の世界各国の株価の暴落のことである。2008年の暴落では、史上最大の下落幅を記録した。しかし、ブラックマンデーの下落率は追い抜けなかった。この時代背景には、アメリカの貿易収支が予想以上に赤字幅をふくらませていたことや、この当時に導入され始めたコンピューターによる取引のプログラムのなかに売り注文が増えるとさらに売り注文を出すというシステムトレードプログラムがあり負の連鎖が起こったことなどがあげられている。
NYダウの暴騰とその原因
1933年にNYダウは史上最大の上昇率を記録した。これはNYダウの下落が引き金になった世界恐慌による混乱によって生じていた国民の不安を払拭するため、ラジオ演説を行った日に記録している。経済対策としてニューディール政策が始動した直後の演説であった。世界恐慌からの克服に向けた第一歩を踏み出した事を実感したために、このような値動きとなったのであろう。
背景からNYダウを予測する
これまでにあげた背景というのは決して、平均株価の変動に先駆けてわかっていた事ではない。リアルタイムで考えるならば、平均株価の変動の背景を後付けした形になっている事象も多く存在する。2008年の暴落ではアメリカ合衆国議会下院で緊急経済安定化法案が否決されたと言う明確な理由があったが、ブラックマンデーは必ずしもその日である理由が見あたらない。こういう事を考えると、未来の推移を予測する際に、過去の事実との関係を完全に当てはめるということはいささか危険である。自己責任においてある種の賭に出ることも時に必要になってくるのですが、そういうときにいかに損失を抑えるのかという点もきちんと考える事が必要だろう。
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