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NYダウの「工業」だけがなぜ注目されるのか

アメリカ株式の指標について

日本の株式指数に日経平均やTOPIXがあるように、アメリか株にも株の動きを示す指数が様々ある。代表的なものとして、ダウ工業株30種平均(DJIA)、スタンダード・アンド・プアーズ500種指数(S&P500)、ナスダック総合指数(NASDAQ)がある。日本のニュース、新聞などでよく「ニューヨーク平均株価」「ダウ平均」として取りざたされるのはダウ工業株30種平均である。「ダウ」とは、アメリカの経済ニュース通信社であるダウ・ジョーンズ社のことで、ダウ社が選定した代表的な企業30社の株価の平均ということである。ダウ社は工業株30種平均以外にも輸送株20種、公共株40種といった株式指数を算出している。これらの指数は代表的な銘柄を選んで算出されているので、指数の上下が日本、世界の経済に大きな影響を与える。経済の行く末を見る上で、大いに注目すべき指標といえる。

なぜ「工業株」なのか


先述のとおりダウ社は3種の株式指数を算出しているが、なぜ、日本は工業株のみに注目しているのか。「日本はものづくりのみにしか興味がないからである。」というわけではない。世界中が注目している。誤訳というか、あまり適切ではない訳をしてしまったためにこのような誤解が生まれてしまう。工業とはいえ、マクドナルドなどの外食産業、JPモルガンのような金融業という日本では「工業」でないような印象のものも構成銘柄に含まれる。航空機産業のボーイング、医薬品産業のメルクなど、他のダウ指数に組み込んだ方がよいのではないかと思われるものも構成銘柄に含まれる。輸送株20種平均株価、公共株40種平均株価にはそういうことはない。つまり工業株30種平均は様々な業種の銘柄から算出しているので注目されるのである。

なぜ世界中が注目するか


様々な銘柄と言ったが、どのような銘柄も組み込まれるわけでない。アメリカの企業の中でもとりわけ優良な銘柄のみを30種厳選し、算出されている。アメリカのベスト30ともいえる企業業績を反映した指数であるため世界中が注目しているわけだ。また厳選と言うだけあって、銘柄の入れ替えも結構頻繁に行われている。1928年の算出開始から現在までずっと構成銘柄になっている企業は、ゼネラルエレクトリック社のみだ。また、ダウ平均を基にして様々な金融商品が開発されている。このような理由から世界中に注目されるわけで、ダウ平均の上下が株式の相場の方向性を決めていく。と言っても言い過ぎではないと言えるかもしれない。
提供:Wealth Research&Report

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