NYダウ120年の歩みと今後の金融史
「ウォールストリート・ジャーナル」とNYダウ
NYダウの銘柄を選別している事以外でダウ・ジョーンズ社は「ウォールストリート・ジャーナル」という経済新聞を出版していることで有名である。1982年頃にUSAトゥデイに追い抜かれるまで長年発行部数第1位を占めており、ピューリッツァー賞を26回受賞している。ダウ・ジョーンズ社は2007年にニューズ・コーポレーションにより買収され、後にその子会社であるRuby Newco LLCの完全子会社になっている。1889年7月に「ウォールストリート・ジャーナル」は創刊されその7年後には、既に「ダウ・ジョーンズ工業平均株価」という制度を設ける。これは、世界で最初にできた株式指数といわれ、ニューヨーク株式の指針として幅広く活用されるようになる。NYダウ構成銘柄の歴史
上に書いたような経緯でダウ・ジョーンズ社がもうけたダウ・ジョーンズ工業平均株価の構成銘柄数は現在の30社ではなくわずか12社だった。ダウ・ジョーンズ社は当初の12社から現在の30社に銘柄数を増やしているが、銘柄数を増やすだけではなくその構成銘柄自体も時代の変遷とともに入れ替えてきた。最初に選ばれた銘柄は鉄道関連銘柄などだったが、現在ではIT関連企業が多数構成銘柄に選ばれているなどより株価の動きの特徴を表すことができるようにと入れ替えを行ってきた。銘柄入れ替え、選定は、ウォール・ストリート・ジャーナル紙の編集陣が行っており、経済を左右するほどの影響力を維持し続けてきたというウォール・ストリート・ジャーナル紙の経済の見方の正確さ、先見性の高さも証明されているということになる。
NYダウと未来の金融史
NYダウは上昇、下落をして、経済に様々な影響を与える。近年はこの指標は世界有数の企業の株価をただ平均しただけのものではなくなってきている。インデックスファンドのベンチマークとして用いられる。インデックスファンドとはある指標と連動させることを目指して運用する投資信託のことであり、ベンチマークとは投資信託を評価するときの指標である。ダウ平均は最もベンチマークとして用いられている指標である。つまり、NYダウが上昇すれば、NYダウをベンチマークとしたインデックスファンドを運用している人にも利益が出るという仕組みになっている。このようにNYダウはこの先も金融史を作っていく大きな指標であり続けるのだろう。
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