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錬金術は存在するのか

投資における錬金術


投資の世界において"錬金術"とは、少ない資本で莫大な利益を得られるスキルを指しますが、リスク無しの錬金術は世界中のすべての金融市場においても存在しません。プロのトレーダーと呼ばれる人の中には、独自のノウハウで高い利益を得ている人も実際にいますが、その"錬金術"が信頼できるものと保証したり判断する存在自体ありません。ですので、金融市場において例えリスクが高くとも100%確実な錬金術と呼ばれるものは無いと言って過言ではないでしょう。もしあるとしたら、それは違法な行為によって生み出されている可能性があります。

違法行為の錬金術が生んだもの


記憶に新しい2006年のライブドア事件。金融業界のプロとして確実性の高い錬金術を謳い投資家を募り、結果的に投資家だけでなく日本経済を混乱の渦に巻き込んだこの事件は、これまで先人たちが築き上げてきた日本経済の歴史、礎に大きなヒビを与えることになりました。数年たった今でも、裁判において係争中であり決着はついていません。そのため、実際に違法行為が行われていたかどうかに関してははっきりと言及することはできませんが、風説の流布やインサイダー取引によって、日本経済を大きく狂わせ数多くの課題を作り上げたという点では、違った意味での「錬金術」を持っていたのでしょう。ですが結局その錬金術によって生み出されたのは「金」ではなく「虚」だけでした。

ヘッジファンドの持つ錬金術とは


では、多少のリスクはあったとしても違法行為を行うことなく確実に利益をあげる錬金術というものは本当に存在しないのでしょうか。100%確実とは言えませんが、この金融マーケットにおいて錬金術と呼ばれるに相応しいスキルを持っているのがヘッジファンドでしょう。投資を行えるのは少数の世界の富豪や機関投資家のみで、投資額も莫大。これを利用しさまざまな規制の影響を受けることなくより高い利益を得るヘッジファンドの、ありとあらゆる投資手法を駆使した運用スキルこそが現代の錬金術といえるかもしれません。ロング・ショートなどのスタンダードな手法から、ヘッジファンドならではのアービトラージ、グローバル・マクロまで、ヘッジファンドが用いる運用手法は実に様々。これらヘッジファンドの錬金術に触れるには、ファンド・オブ・ヘッジファンズなど比較的一般層の個人投資家でも参入しやすいファンドを利用してみるのもよいかもしれません。

どんな錬金術にも絶対はない


リスク無しの錬金術は存在しないもの。事実、2006年アメリカ最大手のヘッジファンドアマランス・アドバイザーズはたった一人のトレーダーの小さな戦略ミスにより企業そのものが破綻することになりました。ヘッジファンドに錬金術を求めるなら、そこに存在するリスクがどれだけのものかを把握する必要があります。生き物である金融市場において絶対や確実などの言葉は存在しません。こういったことを念頭に置くことで、リスクを抑えた健全な投資を行うことができます。
提供:Wealth Research&Report


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