ヘッジファンドの破綻から見えてくる物
ヘッジファンドの信頼性
世界中の富裕層をクライアントに抱え、より大きい利益を追求し取り引きを行うヘッジファンドに対し関心を持つ個人投資家は、意外と多いと思います。公募型の投資信託と違い、私募型の投資信託スタイルを採っているヘッジファンドには規制がほとんどなく、より高い利益を叩きだす事ができるはず、という盲目的に信じる人も中にはいるでしょう。それが100%間違っているというわけではありませんが、表に出る事の無いヘッジファンドの裏の実情に目を向ける必要があるのも事実です。
衝撃を与えた大手ヘッジファンドの破綻
2006年、金融市場を混乱の渦に巻き込んだ、当時最大手ヘッジファンド『アマランス・アドバイザーズ』の破綻。ヘッジファンドが破綻したという事実だけでも衝撃でしたが、何よりも世間を驚かせたのがその破綻の原因です。まさにヘッジファンドに対する規制の緩さが生み出したとも言えるこの事件により、経済・金融マーケットにおける投資スタイルと規制のありかたについてまだまだ議論の必要があるということを再認識させられました。
アマランス・アドバイザーズ破綻の原因とは
気になるアマランス・アドバイザーズの破綻の原因ですが、実はアマランス・アドバイザーズに勤める有能なトレーダーのほんの小さなミスから起こった物なのです。カナダ在住若干32歳のトレーダー、ブライアン・ハンターは戦略予想を次々と的中させ、当時のアマランス・アドバイザーズの利益の8割をたった一人で叩き出した人物です。彼はアメリカを襲ったハリケーンカトリーナの影響で天然ガスが高騰すると予想しましたが、結果60億ドルの損失を出す事になりました。当時のアマランス・アドバイザーズの運用資産は95億ドルという事を考えると、実に6割の資産を一瞬で失ってしまったのです。
ヘッジファンドの破綻が生んだ皮肉
株式投資や外国為替証拠金取引いわゆるFXといった投資方法が一般層に広がった結果生まれたヘッジファンドという存在。これまで大変な苦労と努力で築き上げてきた投資家の資産が、ヘッジファンドに投資したことで一夜のうちに無と消えてしまったわけです。そしてヘッジファンドそのものも破綻しました。その原因はたった一人のトレーダーの小さなミスです。アマランスの言葉の意味するところは「不死花(枯れない花)」というからなんとも皮肉な話ですね。
ヘッジファンドの破綻から学んだこと
2006年と言えば記憶にも新しい、あのライブドア事件が起きた年でもあります。アマランスを始めとするヘッジファンドの破綻は、市場におけるヘッジファンドの存在意義、規制のあり方など再び論じるきっかけになり、教訓ともなるでしょう。その結果、それぞれの一個人投資家によるヘッジファンドへの概念・見方が確かな物になり、リスクを意識した資産運用をする手助けになる事は間違いないと言えます。ヘッジファンドの大きな利益を得られる、という側面だけでなく、裏側の実情を把握する事は必要不可欠であると言えるでしょう。
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