統計から見た原油
原油価格の推移
過去の原油価格の推移を見てみよう。2002年時点で原油価格は20ドル前後であった。それが2008年7月には原油高騰が起こり最高値で147ドルを示した。2009年に入り今は40ドルを割り込む程度となっている。2008年から2009年にかけた数ヶ月だけでも100ドル以上の変動が起こっている。この背景には世界情勢が大いに絡んでいる。例えば2002年時点ではイラク戦争、2008年以降は需要減などが絡んでいる。原油価格の推移は世界の情勢を端的に表しているといえよう。
週間石油在庫統計
週間石油在庫統計をご存知だろうか、恐らく多くの人は知らないだろう。これはEIAとAPIから現地時間の毎週水曜日に公表される、原油に関する統計である。この統計と予測結果の乖離によって、国内の原油価格は影響を受ける。日本国内の原油価格は何に影響されるか、日本の原油価格、東京原油は、やはりNY原油に左右されるのである。やはりアメリカが重要になってくる。
原油にも質の違いがある
原油は天然資源である。そして世界のいくつかの限られた地域で産出されている、つまり、生産場所が違う天然資源なのである。ここからいえるのは、原油にも産出場所によって質が違うということだ。国際的原油価格の指標として有名なWTI原油は、硫黄分が少なく高品質であるとしても有名なのである。ガソリンや石油製品の需要の高い製品の製造に向いているようである。WTI原油は産出量こそ少ないけれども、様々な意味で有名だ。
便利な統計
様々な統計を見てみると、一見ばらばらの統計でもよく見ると関連性があるものが多い。原油価格の統計と世界の経済状況の統計もその一つである。世界経済が原油価格に少なからずとも影響を与えているので、当然といえば当然なのかもしれないが。ここには、需要と供給の関係も絡んでくる。需要が伸び価格高騰が続けばいずれ需要は減少し、しいては省エネルギー化へと繋がる。価格のみならず世界経済も見えてくる統計は非常に面白い。
EIAと在庫統計
週間石油在庫統計に関して先に簡単に述べたが、EIAとAPIから公表される。特にWTI原油価格に強い影響力を持っているのがEIAである。EIAは、石油会社へ在庫量や生産量などの石油関連の統計の報告をしなければならない。その為か非常に信頼性が高く、結果として多大な影響力を持つのだろう。2009年1月には、2008年7月のピーク時と比べると考えられないような原油価格の下落を示している。先物市場を見ても今は当然売りなのである。今後も週間石油在庫統計に注目していきたい。
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