中東産原油と日本
世界の原油産地
世界の原油産地として頭に思い浮かぶのは、殆どの人が中東の国々ではないだろうか。サウジアラビア、イラク、クウェート。それは間違いではない。現時点で確認されている原油の埋蔵量は約1兆バレルといわれているが、その3分の2は中東にあるのである。またOPECはこれらの国々にイランとベネズエラを加えて出来上がる。原油産出国といえば中東、中東といえば原油と言う考えは間違いではなく、しばらくこの図式は続くであろう。
日本と中東
日本は原油の殆どを輸入に頼っているということは周知の事実だろうが、その内の8割もを中東から輸入していることはご存知だろうか。世界的原油産出国の中東ではあるが、世界的に見ると中東への依存度はこれほど高くないようだ。理由としては、原油の質によるところが大きいようである。中東は情勢が不安定な地域として有名だ。輸入の8割も中東に依存している日本は、結果として中東の情勢に大きく影響されているのである。
中東産原油
世界的な原油産出地の中東の原油、そして世界的に有名であり高評価なWTI原油、何が違うのであろうか。WTI原油は硫黄分が少ない原油として有名で、高品質な原油である。その為、精製が簡単で手間がかからないという利点がある。逆に中東産の原油はこの硫黄分がネックとなっており、犬猿している国々もある。しかし日本は何故輸入の8割も中東からしているのか。それは昔から硫黄分を含む中東産原油を輸入してきたので、その為の設備が整っているからである。地理的な要因もあって輸入コストも安く済む。これらの要因から情勢不安定だけれども中東産原油に依存してしまうのである。
オイルショック
1970年代に起きたオイルショック、多くの方が知っているだろう。このオイルショックの背景には大きく二つの要因が関係している、一つは第四次中東戦争、もう一つはイラン革命である。中東での情勢不安が日本へもたらした事件である。オイルショックといえば、スーパーからトイレットペーパーが無くなってしまった事件と語る人も多い。中東の情勢が不安定となり、結果原油関連で日本が踊らされた事件であろう。今でも日本の原油の輸入はその殆どを中東に頼っている。今後中東で同様のことが起これば、日本でも過去と同様の騒動が起こることは充分考えられるのだ。
石油からの離脱
1970年代のオイルショックをきっかけに、原油以外のエネルギー源の開拓に力が注がれてきた。例えば原子力の開発もその一つであろう。また、地球環境保護のための省エネルギー化、エコ運動も石油からの離脱に一役買っているといえるだろう。石油からの脱却は、今日明日どうこう出来る問題ではないの。石油からの離脱を考えるにおいては、早すぎると言うことはないだろう。
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