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サブプライム問題から見た原油価格

血液としての原油


過去から現在、そしてこれからの未来を考えて、原油が私達の生活に与えてくれた恩恵は計り知れない。原油は私達の体にとっての血液のように、世界にとっての血液といえよう。原油から精製されるガソリンをはじめ、石油製品の数の多さ、そして石油製品以外にも、商品の運搬が行えるのもこの原油があるからなのである。原油の代替品の研究開発も行われているが、今日明日変わるものではない。今後も原油を必要とする生活は続いていくだろう。

サブプライム問題と原油価格


サブプライム問題とは皆さんご存知のと取り、低所得者向けの住宅ローンである。一見、このサブプライム問題と原油価格にはなんら関係がなさそうであるが、実は切っても切れない関係がある。この住宅ローンは一時期脚光を浴びたが、不動産価格の下落をきっかけに、金融機関の経営破たんを引き起こした。それに拍車をかけたのが、リーマンブラザースの破綻、世界的株価の暴落、ドル安、ここまでくれば、今まで投機家が金融市場にいたが撤退を始める。その資金が原油市場に流れ込み、原油価格の高騰を招くのだ。

原油高と景気


原油高の影響の裏にはどんな景気の動きがあるのか。一般的には原油高は原油産出国の情勢不安定さや不景気を反映していると考えられ良いイメージがない。しかし、経済発展に伴う需要増大による原油高と考えればどうだろう。一概に負の要因だけではないのである。2008年の原油高の裏には何があったのだろう。原油高の要因である産出国の情勢に大きな変化があったわけではないようだ。また、急激な需要の伸びがあったわけでもない。この時の原油高は、サブプライム問題に端を発した金融不安、しいては先物市場への多額の投機マネーの流入が絡んでいるようだ。

需給とサブプライム問題


原油の価格に影響を与えるものは、何もサブプライム問題に端を発した金融不安だけではない。価格変動の根底にあるのはやはり需要と供給の関係である。これは原油のみならず、価格変動するものなら何でもそうであろう。原油の輸入量、消費量の第一位はご存知の通りアメリカであるが、中国の輸入量もこれに追いつきそうなのはご存知であろうか。中国での目覚しい経済発展が関与している。これはインドでも同様のことが言えるようだ。

サブプライムと需給バランス


2007年から2008年の驚くべき原油価格の高騰の原因は一体どこにあるのか。需給バランスから考えてみよう。先に述べたとおり、中国やインドでの需要の増加は確かに認められている。しかし、日本のように人口の減少や、省エネルギー化への取りくみ、エコ活動などにより需要が減少している国も多い。これらをあわせて考えれば、今まで通り原油の産出が行われれば、需要と供給のバランスは取れていそうだ。そう考えるとサブプライム問題の関与が大いに考えられるのである。
提供:Wealth Research&Report


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