WTI原油から読み取れる経済
国際的指標のWTI原油
原油産出地は世界中にいくつもありますが、その中で原油価格の国際的指標とされているのが、WTI原油の原油価格である。WTI原油は、アメリカのテキサス州で産出される原油であり、ウェスト・テキサス・インターミディエイトの頭文字をとったものである。ニューヨーク市場で取引され、ここの基準銘柄である。なぜそもそもそれ程原油の産出量が多くないWTI原油が国際的な指標とされるのでしょうか。WTIは品質が高いとして有名であり人気が高いことに加えて、投機マネーが他の市場に比べて非常に多く動いていると言う事がその理由にあげられる。
WTI原油が及ぼす影響
先に述べたとおり、WTI原油からの原油産出量は非常に少ない。世界中の産出量に占める割合は僅か数パーセントと言われている。その為、仮にWTI原油からの産出がなくなったとしても、世界的に見て大きな打撃にはならないと考えられる。しかし、WTI原油は世界的な原油価格の指標となっており、ここから読み取ることが出来るものも多い。例えばアメリカ国内の原油市場をそのまま反映しているので、、WTI原油価格からこれを読み取ることは容易なのである。
WTI原油の原油チャート
世界的に見て原油価格の変動が激しいが、無論WTI原油価格も例外ではない。原油価格の変動は世界情勢を表していると言える。その中でも先物取引は敏感に世界情勢に反応し、激しい動きを示す。例えばイラク戦争やハリケーン被害時には、WTI先物価格が高騰した。逆にサブプライム問題を発端とする金融不安が続くと、WTI先物価格は激しく下落した。ここ10年を見ただけでも激しい動きが簡単に見て取れるのである。
日本のガソリン価格とWTI原油の関係
日本のガソリンスタンドでのガソリン価格、日本が影響を受けるのはアジア市場である。では、日本はWTI原油とは全く関係がないのか。WTIと言えば、先に述べたとおり世界中の原油産出量に占めるWTIの原油産出量は僅か数パーセントである。ニューヨーク市場で取引されるWTI原油は日本とは関係ないのではないだろうか。実はそうではないのである。実際に日本のガソリン価格が変動したした前後で、WTI価格にも変動が見られるのである。それはなぜか、それはWTI原油価格は、世界的な原油価格の指標とされているからである。
原油価格に踊らされる人々
2008年夏、ガソリン代の高騰に日本中が踊らされた。来週から値段が上がると解っていると、週末に駆け込みでガソリンを入れに来る人々がガソリンスタンドに長い列を作ったのは、かなり鮮明に記憶されている。この時には、人々はガソリン代の高騰、原油価格の変動に敏感になっていたが、この原油価格の変動による騒動が起こったのは、実はこのときが初めてではない。若い人は知らないかもしれないが、1973年に起きたオイルショック時にも人々に大混乱を与えた。これは、第4次中東戦争が勃発しその為原油価格が高騰した。その結果、トイレットペーパーが店頭から姿を消すと言われ、誰しもがトイレットペーパーの購入に走り、大騒動になったのだ。ここからも、ガソリンやトイレットペーパーのように、日本で使われるものだけれども、WTIや世界中の影響を受けて入ることが解るだろう。
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