原油先物取引と可採年数
先物取引がなされる理由
先物取引と言う言葉をおそらく多くの人が耳にしたことがあると思うが、実際にそれを説明できる人はそれ程多くはないのではないだろうか。簡単に説明すると、価格が一定でない商品について、未来の売買を現段階である価格で行うことである。未来の売買を前もって価格を決められるので、価格変動が起こりうる商品の価格変動リスクを回避するために行われている。また、ここから利益を得るために行う場合も多い。世の中には価格変動リスクが生じる商品が多く、その為先物取引市場も多くのものを扱っている。近年価格変動が非常に大きい原油もその一つである。
注目のWTI原油先物取引
先物取引については前述したとおりであるが、原油先物取引についてみていきましょう。価格変動の激しい原油の価格変動リスクを避けるために、未来の売買価格を現時点で決めてしまうと言うわけだ。ここで有名なのがNYMEXのWTI原油である。WTI原油は、原油の産出量は非常に少なく、全産出量の僅か数パーセントしかないのに、その取引量が膨大なのである。現実に様々な投機マネーが注入されており、産出量の数百倍もの単位で売買がされている。その為、注目度がかなり高いのである。
原油先物取引価格と世界の動き
では、原油先物取引価格はどうやって決められるのであろうか。原油は世界中の国から必要とされているなくてはならない資源であり、この原油価格の変動が、世界中に与える混乱は非常に大きい。原油の需要が増えたり、原油自体の量が減ってしまえば、原油価格が上昇するのだろうが、これを避けるために原油先物取引が行われる訳だが、これをめぐって価格の緻密な駆け引きが行われている。しかし、近年ではこれら以外にも影響を与えているものがある。多額の投機マネーが原油先物取引に注がれるようになったこともその一因であるし、原油産出国の情勢の変化も大きく関与している。原油先物取引から世界情勢が窺えるという訳である。
石油可採年数
石油が枯渇すると考えたことはあるだろうか。今身の回りに溢れている石油製品を見る限り、特に若い世代の人はそんなことを考えもしないであろうが、過去には、このまま石油を使い続ければ30年で石油が枯渇すると言われた時代があったのだ。しかし、様々な技術向上により、有難いことに今現在でも石油は産出され続けている。石油可採年数は、埋蔵されている石油のうち、現時点の技術で採掘可能な埋蔵量から産出される。つまり、どんなに石油が埋蔵されていても、その採掘技術や資金がなければ、可採年数として数えられないのである。
原油価格と可採年数
原油価格が上昇すると、原油量が少なくなったと感じる人も多いだろう。それは過去に、石油はあと30年で枯渇すると言われた時代があるからだ。原油量が減少すれば原油価格は上昇するが、その逆は言い切れない。つまり、原油価格の上昇が原油量の減少を表しているわけではないと言うことである。可採年数も技術力の向上によって年々変化するのです。可採年数は、今埋蔵されている石油すべての量から産出されるわけではなく、現時点の技術で採掘可能な石油量から産出されるからです。技術力の向上、低コストでの採掘が可能となった場合に、可採年数は変わってくる。その為、原油価格の高騰をすぐに石油の枯渇と結びつけるのは間違っているのである。
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