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プライムと金融危機

金融危機とプライムとの関係

金融危機はサブプライムローンから始まったということは皆さんもご承知と思います。これはどういう仕組みだったのでしょうか。正確に言うと米国では「サブプライムモーゲージ」と呼ばれます。モーゲージは日本語で「抵当権」を意味しており、いわゆる住宅ローンです。この抵当権を証券にした上で、債務担保証券(CDO)として再証券化したものが市場で金融商品として取引されるようになっていきました。


プライムとは何か

通常の「プライムローン」とは、住宅の所有者つまり信用力の点から問題のない債務者への貸し付けのことをいいます。それに対比して信用基準に満たない債務者に対する債務をサブプライムローンと呼ぶのです。Subとは下という意味です。もともと信用度の低いローンですから、危険性を持った商品でした。

サブプライムローンの持つ落とし穴

サブプライムローンの典型的な例は債務者の所得水準が低いということになります。また、所得は高くてもクレジットやローンの利用実績がない人も該当しています。信用力の範囲を超えて借入れた上で、不動産投資を行っていたのです。日本のバブル時代と同じようなことが行われていたのです。

問題点を持つプライム

サブプライムローンの問題点として指摘されているのは、住宅ローンの返済方法です。当初の数年間は債務者の返済負担を軽減しようとして、金利を抑えることや、金利のみを支払うといった形式になっていました。債務者は自分の返済能力以上の借り入れが可能となったため、貸付が増加しました。しかし、数年後に支払額が正規に戻るとローンの返済が滞ってしまう人が出てきました。支払えずに家を出る人もいたのです。日本のローンの場合は、仮に家を売ったとしてもその価格がローン残高より少なければローンは残ったままとなります。しかし、このアメリカのプライムローンは家を出ればローンの支払い義務がなくなるという特徴を持っていたために家を出る人が多かったのです。そして、空き家がどんどん増えていきました。

価格が下落した

証券会社としてはサブプライムローンの返済が回収できないとしても、住宅が残っていればよかったのです。しかし、住宅価格の下落が始まり、貸付先の損害が大きくなりました。これに伴い市場に出回っていた証券が下落し、世界金融危機が始まったという訳なのです。
提供:Wealth Research&Report


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