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通貨における金融危機

通貨における金融危機

通貨の金融危機というものはどうして起きるのでしょうか。通貨の下落の原因として外国との取引において自国が支払い超過になることがあります。外国との取引というのは「モノの取引(経常収支)」と「カネの取引(資本収支)」に分けられます。モノの取引は短い期間での取引は少ないですので大きな変動はなく、数年のレベルで予測が可能と考えられます。それに対して、カネの取引というのは短期的にも急激に変化しやすいものです。その予測は非常に困難です。近年の通貨危機は、カネの取引における急激な価格変動につられて、通貨の価値が下落したために起きている場合がほとんどです。

その真の原因

今回の通貨の金融危機はアメリカのサブプライム危機によるものと考えられています。国際金融危機が為替市場にまで影響を与えてしまったということです。9月中旬にリーマン・ブラザーズが破たんしてしまってから、欧米の金融機関は資産の流動性の確保ができなくなっています。そのため世界中の資産を売却して各国内に資金を戻そうとしています。その余波を受けて、アジアの株の資産価値は大幅下落となりアジア通貨が売られて、アジア通貨の対米ドル価格は大きく下がってしまいました。

現在のレートは?

現在の為替レートの状況はどうでしょう。構図としては明確です。日本円が一番高くなっており、次いで米ドルと米ドルに連動する国(香港、中国、中東諸国など)、それからユーロ、その他の中小の国という状況になっています。


米ドルの状況

金融危機の始まりはアメリカであったわけですが、通貨としての米ドルは円を除く通貨に対しては上昇しています。この原因は米ドルが「国際基軸通貨」としての位置にあり、さまざまな金融取引の契約通貨であるため金融機関が流動性確保を第一に考えるならば米ドルで取引されるという特殊事情によるものです。

今後の資金フロー

アメリカの金融市場の混乱は今後も続いていくと考えられています。巨額の資金フローが為替レート・通貨に大きな影響を与えるため、さらなる金融危機も危惧されています。サブプライム問題の直接的な影響はあまりなかったアジア地域でも金融危機の影響での資金フローの急激な変化では無傷ではいられません。アメリカへの輸出の減退(輸出チャンネル)や、株価の下落(資本移動チャンネル)など、至るところで経済的な影響を大きく受けます。
提供:Wealth Research&Report


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