オルタナティブ投資と商品ファンド
新たな金融商品として注目されるオルタナティブ投資
オルタナティブ投資は、新しい時代の金融商品として、近年注目を集めている。株式や債券等の以前からの資産運用を超えた、ヘッジ・ファンド、商品、不動産等を投資対象とし、運用の仕方もいろいろな方法を応用し、異なったリスクを持つ運用対象を組み込むなどして投資を行うのがオルタナティブ投資である。ヘッジファンド・商品ファンド・不動産などが投資対象となる。
オルタナティブ投資の一つである商品ファンド
商品ファンドは、オルタナティブ投資の代表的なものである。大切な資産の安全性を高めつつ、同時に増やすための分散投資の対象として、検討する資産家も増えてきている。商品ファンドは、商品の先物市場が中心で、商品市場は2002年以降、銅などの鉱物資源、原油などのエネルギー資源を中心として、値上がり傾向となっている。これは、インドや中国といった新興国の著しい経済発展から、商品の需要が増えているためである。
世界中の商品を対象とした商品先物取引
商品の先物取引は、将来の価格を現時点で決めて取引を行うことで、先物取引で運用するため、「買い」だけでなく「売り」から始めることもできる。よって、価格が上がった時だけではなく、下がった時も収益を獲得できる。このような形で、世界の商品・金融の先物市場で幅広く売買を行う。有名なものとして、原油・ガソリン・灯油などのエネルギー、大豆・とうもろこし・コーヒーなどの農産物、金・銀・プラチナなどの貴金属が対象となっている。
高まりつつある商品ファンドへの関心
また、各国の株式市場、特に日本やニューヨークの株式市場が低迷するなか、金や原油などへの投資は期待通りの成果が上げられている現況からも、商品ファンドが注目されている。このように、金や原油等の商品に対して投資を行うことをコモディティと言うが、中でも、小麦、大豆、トウモロコシ、砂糖などの農産物を、ソフトコモディティと言う。ソフトコモディティは、食料だけでなく、家畜などへの飼料、ガソリンなどの代替燃料としても応用されていることから、新しい世界の経済活動に必要不可欠なものとなっている。このような商品への投資も注目が高まってきている。
世界の変化に反応する商品ファンド
商品ファンドの一つの特徴として、株式や債券の価格変動に関係することがなく、各商品が独自の需給バランスにより独自の価格変動をする商品先物取引を組み込むことにより、株式や債券の投資リスクを分散することが出来る、ということがある。商品の先物市場は世界各地に散らばっており、取引も24時間休むことなく行われている。地球上の様々なところで起きていることに先物市場はすぐに反応する。商品ファンドは、この時々刻々と変化する先物市場にタイムリーに対応して投資することにより、地域的、時間的多角化も図っている。
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