オルタナティブ投資における取引手法
様々な取引手法によるオルタナティブ投資
債券や株式などの伝統的資産と呼ばれるもの以外の、新しい投資対象や投資手法のことをオルタナティブ投資と言う。オルタナティブ(alternative)は、日本語では「代わりの」「代替の」という意味で、「代替取引」とも言われる。具体的な投資対象として、未公開株や金融技術が駆使された先物取引、農産物・鉱物、不動産などの商品、オプション、スワップなどの取引がある。一般的にはあまりなじみのない投資だが、投資信託の運用手段としてはよく利用されている投資方法である。例えば、為替の変動の影響を軽減するために先物やオプションなどの取引を行うこともオルタナティブ投資である。
商品先物取引とオルタナティブ投資
オルタナティブ投資の対象の一つに、商品の先物取引がある。オルタナティブ投資への高い関心や石油を始めとする商品市況への注目を背景に、商品先物市場の重要性は一層高まりつつあり、IT関連企業やインターネット専業証券会社も次々と参入しようとしている。商品先物市場は、商品取引所法の改正もあり、欧米の先物市場や証券市場に肩を並べる市場に変わろうとしているのである。
信用取引とオルタナティブ投資
オルタナティブ投資の一つの手法である信用取引は、一定の保証金(委託保証金)を運用会社へ担保として差し入れ、売付けに必要な株券や、買付けに必要な資金を運用会社が貸して売買を行う取引である。 借りた株券や資金は、一定の期限内に返す必要があり、期限を越えて取引を続けることはできない。
信用取引におけるメリット
信用取引は、株券を持っていなくても、売りから入れるのが特徴である。信用取引において、買い注文だけでなく、売り注文を出してから買う、ということも可能になる。株の相場は、上げトレンド・下げトレンド・もみあいの3局面があるが、信用取引で積極的に売りを活用することで、投資のチャンスが広がる。もみあい相場でも「買えたら売り」にかたよることなく、「売れたら買い」もできるわけで、投資スタイルの幅が一層広まることとなる。
オプション取引とオルタナティブ投資
オプション取引というものもあり、これは、証券や通貨または商品などの原資産を、将来の決められた期日までに、将来の市場価格に関係なく前もって決められた特定の価格(権利行使価格)で買う権利、または売る権利を売買する取引のことで、デリバティブ商品のひとつである。株と先物のオプションは、日本ではまだ取引量がとても少ないのだが、唯一、「日経225オプション」というオプションのみ、取引が活発に行われている。しかし、東証は、オプション取引について、株券オプション取引の対象有価証券の範囲を大きくすることとし、ETF(上場投資信託)やREIT(不動産投資信託)を対象としたオプション取引の上場を検討している。
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