オルタナティブ投資と運用能力
様々な運用手法があるオルタナティブ投資
近頃注目されているオルタナティブ投資とは、株式や債券等の伝統的な資産運用を超えて、ヘッジ・ファンド、ベンチャー・キャピタル、不動産ファンド、非上場株式ファンド、再生系ファンドなど、ユニークな商品を投資対象としている。また、運用の手法も、空売りやデリバティブなど、いろいろな運用手法を用いたり、異なったリスクを持つ運用対象を組み込むなどして投資を行うことである。
成功報酬とオルタナティブ投資
短期的な投資でその場だけの利益を目指すのではなく、良い案件をじっくり選び、長期的な資産運用として行うものである。また、オルタナティブ投資の独自の運用姿勢として、「成功報酬」という概念がある。成功報酬とは、ファンドのリターンに対する報酬で、前もって定められた運用期間に計上された、一定の水準以上のリターンから、10%~20%が控除されるケースが一般的である。
運用者と受益者の双方に利益を
オルタナティブ投資の運用者が、高い運用能力をフルに発揮して高い運用成果を上げると、受益者にはその目標値を超えたリターンの大部分が還元されるが、運用者にもその一部が戻る成功報酬の仕組みを取り入れることで、運用者と受益者の利害を一致させることができる。このようなことからも、資産運用難に悩む企業年金でも、より効率の良いリターンを目指して、オルタナティブ投資を採用するところが増えている。
調査活動の必要がある
オルタナティブ投資の一つに、非上場株に投資するプライベート・エクイティがある。このような場合、市場の動きを絶えず把握していれば、その株式の価値が分かる上場株式とは違い、非上場株の場合、例えば、ベンチャー企業に投資する時、実際にその会社の経営者に会ったりして、経営方針や企業理念、事業の方向性を調査し、将来性などをきちんと見極めなければならない。また、そのファンドを運用する複数のファンド・マネージャーに実際に会い、これまでの実績をはじめ、例えば、どのような手法でファンドの価値向上を図ろうとしているのかをしっかり調査する必要がある。
人と人との付き合いも重要
その上で、投資の意思決定をした後は、投資先企業の経営状況やファンドの運用状況をモニタリングしていくことになる。ファンドマネージャーは、どの位熱心で、誠実かを見極める必要もある。場合によっては、過去にあったことや、何か問題点はなかったかなどの調査もする。以前と話が大きく変わったり、急に生活レベルが上がったり、運用に集中していない人、などもいる。このような人は要注意と言えるだろう。このように、人間同士の付き合いが求めらるのもオルタナティブ投資の特徴かもしれない。
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