銀行が取り扱う富裕層ビジネス
銀行が定義する富裕層
野村総合研究所での定義による富裕層は純金融資産1億円以上、メリルリンチやキャップジェミニによるウェルスレポートによる定義では100万米ドル以上の保有者が富裕層と定義つけられています。もちろんこれは、各機関による基準ですから起業や銀行によって富裕層の定義はそれぞれです。みずほ銀行では預金の預かり残高が1000面円以上の顧客を富裕層とし、会員制のサービスを行っています。富裕層という定義付けは各機関や企業によるものも一つの基準といってもよいでしょう。
三菱東京UFJ銀行の富裕層におけるターゲット
三菱東京UFJ銀行では富裕層の定義として、預かり預金残高が1000万円以上としています。この富裕層をターゲットとし、様々な優待サービスを行っています。クオリティ・ライフ・クラブという会員サービスが富裕層をターゲットとしたサービスなのですが、プライベートバンキング・オフィスを利用した金融サービスをメインに、大手旅行者との提携による旅行面でのサービス、24時間健康についての相談を行う健康サポートなどのサービスを行っています。金融サービスでは各種コンサルティングはもちろん、外貨定期預金の為替手数料や外貨両替のレートや手数料の優遇も用意しています。健康サポートなどをサービスに加えているところを考えると三菱東京UFJ銀行では、50代を中心とした富裕層ビジネスを展開していると考えられます。
三井住友銀行が行う会員制サービス
三井住友銀行ではOne’s next クラブ50sという会員サービスを展開していますが、この富裕層ビジネスの一環といえるサービスは、取引残高が500万円以上ある54歳から61歳の個人の顧客を対象としたサービスを行っています。One’s next クラブ50sでは金利優遇サービスのついている定期預金や退職金運用プランを提供しています。もちろん富裕層を意識したビジネス展開も行っており、旅行やホテル、グルメ等の面でも様々なサービスが用意されています。また三井住友銀行では、コンサルティング業務に特に力を入れています。
退職金を考慮した富裕層ビジネス
みずほ銀行ではシルバー世代の退職金の運用プランに力を入れています。富裕層としての基準を大きくとらえ、会員制にこだわらない形でビジネス展開をしています。セカンドライフに備えた資産作りをモットーに、第二のスタート応援プランを提供しています。資産関係のシュミレーションが充実していますので、退職金を安心して運用する事が出来るというのが特徴といえるでしょう。その他にも退職金定期預金特別金利プランやみずほマネープランセット退職金運用プラン等といった商品を用意しています。
富裕層をターゲットとした競合の激化
この様に、富裕層をターゲットとしたビジネスは金融業会においても激化しています。様々な会員制サービスを含めた様々なサービスや商品を提供している機関が大変急増しています。金融ビジネスにおいては主に首都圏で展開しているものが多く、大手銀行や外資系を中心に競合が続いています。スイスのUBSやイギリスのHSBC等においては海外でのプライベートバンク業務での実績を基盤にして日本での富裕層ビジネスを展開しています。こういった事を考慮してか、三菱UFBファイナンシャル・グループとメリルリンチが連携し富裕層をターゲットとした証券会社を設立するなど、様々な展開を見せ富裕層ビジネスは拡大しているのです。
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