相続税の税率は高い?!
相続税によるビルトイン・スタビライザーとは?
相続税によるビルトイン・スタビライザーとは、一体どのようなことを意味するのでしょうか。そもそも相続税とは、累進課税という制度がとられているのですが、累進課税とは所得税や贈与税にもある制度のことを言います。これは要するに、課税対象額が大きくなればなるほど、税率も上がるするという仕組みとなっていて、課税対象額が大きい方の場合は、多くのお金を手にする方だと思いますので、お金のあるところから多めに取ろうという考え方からきているのです。これは一見、取りやすいところから取ろうという実に簡単で優しいシステムにも見えるのですが、実際には、お金のあるところから多めに取りあげて、それを社会の全体に還元するという意味合いも含まれているのです。このことをビルトイン・スタビライザーと呼ばれています。
相続税計の速算表について
また、相続税の税率を一覧表にした速算表というものがあるのですが、これは相続税を算出する際には欠かせないものとなっており、プロフェッショナルである税理士も使用しているものとなっております。この速算表には、相続税の税率がしっかりと明記されています。
相続財産別の相続税率とは?
次に、相続財産別の相続税率とは、一体どのようになっているのでしょうか。この速算表によると、相続金額が800万円以下であれば税率は10%で、800万円から1600万円以下で15%で、1600万円から3000万円以下で20%で、3000万円から5000万円以下で25%で、5000万円から1億円以下で30%という具合に、5%ずつ上昇していくようになっています。さらに1億円から2億円以下で40%で、2億円から4億円以下で半分の50%で、4億円から20億円以下で60%と、億を超えてしまうと10%刻みで上昇していきます。そしてさらに、20億円を超えると税率は何と70%となってしまい、財産の70%が相続税として持っていかれることになりますので、これによって多くの資産家の方が頭を抱えてしまい、あらゆる方策を講じるのも何だかわかるような気がしてきます。
相続税よりも高い贈与税について
そして、これだけの税率になる税金というのは他にあまり見られないのですが、相続税と似たものでさらに税率が高いものがあり、それは贈与税と呼ばれているものです。相続が発生する前に生前贈与をしてしまうことで、相続税の課税を逃れることを防止するための税金で、相続税よりも高い税率が設定されています。これをさらに正確に表現してみると、税率が高いというよりは、小さな金額であっても課税対象となるという部分がポイントではないでしょうか。
資産家の気持ち
これらのように、この速算表だけを見てみると20億円以上の資産を継承するには、多大な価格を支払うことになるわけですが、よくよく考えてみると、仮に40億円の財産を持っている方が相続税として70%を徴収されたとしても、30%である12億円は残ります。さらに控除額は3億円近くあるため、15億円近くが残ることによって、充分資産家としての地位を維持することは出来るので十分ではないでしょうか。しかしながら、当の資産家の方にしてみれば、40億円あったものが15億円になるのですから、やはりこれは、納得のできない問題として捉えるのは当然のことかもしれませんね。
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