国債における利回り
国債の利回りと利率
国債の金利の呼び方はいろいろあります。利率も利回りも計算の仕方が違うだけで同じものだと思っている人もいるでしょう。しかし国債ではそれははっきりと区別があります。国債の金利は表面利率、利率、クーポンレート、利回りなどといいます。表面利率と利率、クーポンレートと同義です。利付債の半年ごとの利子の大きさです。特徴的なのは国債の表面利率は発行された時の市場の状況で決まって、それ以降は変動しません。それに対して、利回りは1年での運用益の割合を示したものです。運用益ですから、その時の購入価格によって変動します。あつかっている金融機関でも変わります。購入価格で国債の利回りは変わるということを理解しておいて下さい。
国債の表面利率
もっと詳しく利率と利回りの違いを考えてみましょう。国債の表面利率はどうやって決まるのでしょうか。表面利率はクーポンレートともいいますが、これは国債を発行する時の実勢に即したものとなります。発行は厳密には入札ですので、その時の市場にゆだねられるということです。具体的には予想される市場流通利回りに近い数値を設定しています。この時の発行価格はほぼ額面の金額になります。国債の表面利率の設定方法から考えますと、新しく発行された国債を購入した場合の利回りというものは、最終的には表面利率(クーポンレート)と大きな差はでなくなるということがいえるでしょう。
国債の利回りを考える
国債の償還まで保有した時の利回りを最終利回りといいます。この計算は購入価格、表面利率(クーポンレート)それに償還期間で出します。まず、償還期間は購入してから償還されるまでの期間ですが、表面利率と同じく購入時に決定して変動はありません。購入価格については時価ですので市場の状況で変わってきます。ですから、国債の最終利回りは購入価格に大きく依存することになります。国債を購入する時は相場状況や購入する金融機関を充分検討する必要があるということです。
国債の利回りを計算する
利回りの計算は国債だからといって特別な計算があるわけではありません。ただし、購入価格が額面100円当たりの単価で表示されますから、計算式としては少し複雑になります。最終利回り(税引き前、単利、%)={【表面利率(%)+100円―購入価格(円)÷償還期間(年)】÷購入価格(円)}×100です。複雑ですが覚えてしまえば難しくありません。考え方として、購入価格が上がれば最終利回りは小さくなります。つまり国債の価格が上がれば、利回りは下がります。
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