インフレーションのいろいろ
物価の上昇=インフレ
インフレとは、インフレーションの略語である。インフレーションとは物価が継続的に上がり、貨幣価値が下がっていく状態をいう。例えば100円で購入できていたものが200円から300円と値上がりし続け、購入したいものは変わらなくても持っている通貨の価値が相対的に低くなってしまい、購入できなくなってしまうことをいう。身近な例を出すと、ガソリンの値上げが一時的に上がっていったときの状態などが挙げられる。
石油価格の上昇とインフレ
ガソリンの質が良くなった訳でもないのに、1リットルあたりの値段はどんどんとあがっていった。この影響で外出することや車の運転など控える人々が増え、これが引き金になり自動車の買い換えを控えたり、大型車から燃費の良い小型車に切り替えたりする人が増える。自動車産業の業績の落ち込みが激しくなり、ガソリンの消費も減る。結果ガソリンは安くなったが、ガソリンが安くなっても使う人がいないというガソリンの値上げの悪い影響の名残が残ってしまった。このガソリンの値上げが起きたことを「コスト・プッシュ・インフレ」と言う。
原因と速度による分類
インフレはさまざまな種類がある。発生原因による分類では、原因が需要サイドにあるディマンド・プル・インフレーション、供給サイドにあるコスト・プッシュ・インフレーションなどがある。物価の上昇速度による分類には、クリーピング・インフレーション、ギャロッピング・インフレーション、ハイパー・インフレーションなどがある。クリーピングがゆるやか、ハイパーが急激、ギャロッピングはその中間である。
様々な原因で起こるインフレ
ディマンド・プル・インフレーションは、景気の加熱が原因となり、総需要が総供給を超えることによって生じるインフレである。貨幣の増刷により発生する「貨幣インフレーション」、輸出が増加することによって生じる「輸出インフレーション」などがある。一方コスト・プッシュ・インフレーションは、賃金や原材料費の高騰が原因となり、生産費用(賃金、原材料、燃料費)が上昇することによって生じるインフレで、コスト・インフレーションともいう。ほかにも、海外のインフレにより輸入原材料の価格が上昇(オイル・ショックなど)することによって生じる「輸入インフレーション」、特定の生産要素の不足から供給が需要を下回ることによって生じる「ボトルネック・インフレ」などがある。
一年で物価が倍になることもある
物価の上昇速度による分類には、前述で大まかに述べたが、詳しくは一年にどれだけ物価が上昇したかによって分類される。クリーピング・インフレーションは物価水準が年率数%程度の割合で緩やかに上昇するインフレである。ギャロッピング・インフレーションは物価水準が年率10%を超える割合で上昇するインフレで、ハイパー・インフレーションは物価水準が1年間に数倍に上昇するインフレである。このようにさまざまなインフレがある。
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