インフレリスクとスタグフレーション
インフレリスクとは
インフレリスクとは、物価の上昇により、通貨の価値が下がってしまうリスクのことをいう。インフレ率があがるということはそれに伴うリスク、物価もあがる。インフレリスクが最も大きく影響の出るものは現金である。
物価上昇のリスク
預貯金の場合にもリスクがある。物価上昇に見合うだけの金利が得られないと損をする。物価が上昇するばかりで、人々の収入が上がらなければ生活はどんどんと苦しくなる。景気回復のためのインフレ率引き上げのはずが、それは収入が上がることが前提でなければ景気回復どころか、景気減速の大きな要因となる可能性もある。物価が上昇し続けていて景気減速が起こっている状態を、スタグフレーションという。
石油価格とスタグフレーション
スタグネーション(停滞)とインフレーションの合成語である。1973~1974年の第1次オイルショック、1979年の第2次オイルショックでは多くの先進国がスタグフレーションに悩まされた。1980年代に入って石油価格がほぼ半値まで低下して、スタグフレーションからの脱却は成功したといわれている。2008年のサブプライムローン問題を発端とした景気停滞と原油価格の上昇による原材料価格の上昇からインフレーションに陥っているため、スタグフレーションが発生しているのではないかと言う指摘もある。
資産防衛
個人としては、資産防衛にどのような対策をとればよいのだろうか。長期間の定期預金も比較的、このインフレリスクを伴う。それと比較して株式や貴金属への投資はインフレリスクが小さいと言われている。株式は物価上昇に伴い上がる事が多いと言われており、価格変動のリスクが高い反面、インフレリスクは小さいとされている。貴金属に関しては物価の指標のひとつとみてもらうと良いだろう。実際、2008年には原油価格につられて3月に史上最高価格をつけた。
インフレリスクに備える
どのように資産運営するにせよ、ベースはやはり「インフレリスクに備える」事が重要だろう。利益を得るということはリスクを充分に理解した上で行うことは、どのような場合でも当然のことだろう。ただ単にお金を持っているだけではインフレリスクを大きく被ってしまう。持っている額がそのままであっても物価の変動があれば、持っているだけのお金の価値が変動する。一般的に、預金商品や保険商品など安全運用型の商品はインフレリスクには弱く、市場経済の実質の価値を反映する株式はインフレリスクに強いといわれる。どの方法を選択するかは、将来を見据える目が必要となってくるだろう。
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