ジンバブエのスーパーインフレ
スーパーインフレ時の人々の行動
スーパーインフレになると、人々にはどのような影響があるのだろうか。スーパーインフレは、超インフレ、イコールハイパーインフレとも言われますが、インフレがものすごい勢いで進行することを表す。ひどい場合には、1日、あるいは数時間単位で、貨幣の価値が変わってしまうことすらあり得る。そのため、人々の貨幣に関する信頼が無くなってしまう。人々はその貨幣を全く持とうとせず、すぐものに変える。貯金もしない。
ジンバブエのスーパーインフレ
世界的に話題になっているのが、アフリカ南部にあるジンバブエ共和国のスーパーインフレである。失業率は、公式発表で80%以上、そしてインフレ率は2009年1月には非公式ながらインフレ率は年率6.5x10の108乗%であると報じた。65の後ろに0が108個つく。1日ちょっとで価格が2倍になる計算である。通貨のジンバブエ・ドルは金額表示が大きくなると経済活動に支障をきたすので、その解決のために行われる通貨切り下げ(デノミネーション・デノミ)を4度行った。2009年2月にデノミを行う直前の為替レートは1USドル=12,336,416,667ジンバブエドルだがこれは公式レートであまりにもジンバブエドルが高く設定されているという。だから外国為替の闇市場が存在し、そこだと1USドル=300,000,000,000,000ジンバブエドルになる。紙幣は最近のデノミ直前で200億(20billion)、500億(50billion)10兆(10trillion)ドル紙幣を発行し、10兆(10trillion)ドル紙幣を発行し、20兆(20trillion)、50兆(50trillion)、100兆(100trillion)ドル紙幣の発行を予告した。
失政と産業崩壊
どうしてこのようなスーパーインフレに陥ってしまうのか。ムガベ大統領の経済政策の失策が原因とされる。白人所有大農場の強制収用を政策化し、ノウハウを持つ白人農家の消滅、大規模商業農業システムの崩壊により、農作物の収量は激減した。基幹産業の農業の崩壊によって外貨が大幅に不足して、スーパーインフレになった。外貨不足は部品を輸入で調達していた工業にも打撃を与え、経済は極度に悪化した。またこれ以外にも価格統制令が出され、秘密警察などを動かして厳しく取り締まったため、商店も営業ができなくなり国内企業の倒産が続出した。これにより、あらゆるものを輸入に頼らざるを得なくなった結果、ジンバブエドルを大量に流通させざるを得なくなったわけである。
誰も自国通貨を使わない
ジンバブエの公務員の給料が紙くず同然のジンバブエドルで支払われているため、公務員が仕事をせず、治安が悪化し、社会情勢が非常に悪い。2009年2月19日には公務員の給料をUSドルで支払うという政策を出し社会情勢を安定させようとしている。しかし、これは今までよりUSドルをたくさん調達しなくてはならないことになるため、インフレは更に加速する事になるだろう。これからもジンバブエのスーパーインフレは世界的に注目されることになるだろう。
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