インフレヘッジ、金はインフレ時に注目される
インフレ下の資産保全
インフレヘッジとは、インフレ経済下で、財産を保全する方法である。インフレが起こると、通貨の価値が下落する。同時に、建物や土地など、実物資産価格は、上昇する傾向にある。そのため、現金や金融資産などを所有している人は、実質価値が下落しない実物資産である株式、土地、不動産、貴金属、または宝石などに買い替え、損失を回避する方法のことを、インフレヘッジという。ただし、インフレ率を上回って上昇すると予測される資産に投資しなければ、いくら実物資産に投資していたとしてもインフレヘッジとはいわない。
金の先物取引
インフレに強いとして注目されている金は、2007年より、米国ドル相場の下落により、価値が上がってきている。2008年には史上最高の先物価格を記録している。多くの金投資家は、無価値にならないからという理由で、金を保有してきたようだが、最近では、インフレに強いということも、金を保有する理由となっているようである。金は、普遍かつ万国共通の価値があるので、インフレになると、さらに人気が増す傾向にある。
金価格の変遷
70年代に2度も起きたオイルショック時に、インフレヘッジとして金が人気を集め、価格が上昇した。80年代に金は、800ドル以上にも上り、当時の史上最高値となった。バブル崩壊後の資産デフレで金の価格は落ちこんだ。しかしながら、2000年になり、ITバブルの崩壊により株価が大幅に下落して、比較的価格の安定している金の価値は再認識され、デフレ時でも資産保全に有効な投資対象とと認められた。インフレにもデフレにも強い投資手段である金ですが、今後も限りなく世界中で注目されることになるだろう。
インフレヘッジとしての不動産取引
不動産についても、実物資産である。インフレに対して強く、マンション投資なども、不動産を資産として保有していれば、インフレヘッジということになる。ただ、価格については金ほど安定しているとは思えない。実際、バブル景気で全国的に地価が高騰したが、立地の良い都市部の一部を除いてほとんどの土地はバブル崩壊以降安価なままでとどまっている。しかし、立地条件が良い土地、環境も良く、かつ安定した収益を得ることができる物件については、インフレヘッジとしてうまく機能してくれるだろう。
様々なインフレヘッジ
日本国内では、インフレヘッジとしての株式投資はそれほど多くないが、欧州系の投資信託などでは、インフレヘッジとしての株式投資は注目されているようである。この他に、教育や資格取得など、人財投資もインフレヘッジ商品として挙げられている。現預金という方法は、インフレ時に大変リスクがある投資方法である。もっとリスクが高いのはタンス預金である。日本は、デフレに慣れてしまっている傾向にあるので、インフレヘッジの方法として、新興国株投資が注目されるかもしれない。
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