第一次世界大戦後のドイツのインフレとその復興
第一次世界大戦後のインフレ
ドイツのインフレと言えば、第一次世界大戦の後に、起こったインフレが、大変有名である。戦争中からインフレーションに陥っていたが、戦後、連合国に敗北して、莫大な賠償金を支払わなくてはならなくなり、すぐに支払いを完了することができず、しばらく滞納してしまう。そして、フランスとベルギー軍が賠償金の担保としてドイツ有数の工業地帯であり石炭の採掘地でもあったルール地方を占領することになり、天然資源を輸入に頼らなければならなくなった。
レンテンマルク導入
ドイツ産業界が生産力不足で需要に供給が追いつかない為、市場に恒常的に品不足だったことでインフレ状態だったドイツは、ルール地方占領でさらに生産力を落とし、空前のハイパーインフレが発生した。この結果、1年間で対ドルレートで7ケタ以上も下落するインフレとなり、パン1個が1兆マルクとなるほどの状況下で、100兆マルク紙幣も発行されるほどであった。後に、不動産を担保にした、レンテンマルクという紙幣が発行されたことによって、当時のインフレーションは収まることになる。
現在の物価
現在のドイツも、インフレーションの傾向にあるが、ここ最近のインフレ率は下降傾向である。2008年の11月には、1.4%も下がった。CPIについては、2008年の8月には3.1%、9月には2.9%、そして10月には2.4%を示した。CPIが2%以下になったのは、2007年の6月以降初めてである。今回の大きな減少については、世界市場における原油価格の下落が原因とみられる。2007年の11月のエネルギー価格の平均と比べると、2008年11月は1.4%上がった。液体燃料価格については、2.6%、そしてモーター燃料価格は13.1%減少している。鉱物油製品を気にしなければ、2008年11月のインフレ率は2.0%になったかもしれない。
ロシアとの関係
ビジネスウィーク誌は、ドイツのメルケル首相とロシアのメドベージェフ大統領との会談について、取り上げていた。これによると、ドイツの4600もの企業がロシアに進出しているという。同国間の経済は、複雑に絡み合っている。ロシアにとっては、最大の貿易相手国であり、2008年の上半期間、同国間の貿易額は450億ドルにもなっている。
ドイツの資源対策
メイケル首相は、独エネルギー大手であるエーオンが、ロシアの国営ガス会社であるガスプロムの巨大天然ガス田の権益25%取得を狙っているという。数年も交渉を行った結果、このエーオン社は、既に、54億ドルで、ロシアのガスプロム社の株を3%所得している。これも、石油価格上昇によるインフレを予防するための措置なのかもしれない。コストプッシュインフレの場合は、資源国の場合、輸出価格が増加することになるので、スタグフレーションのようにはなりにくいのである。
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