BRICsの成長と資源インフレ日本のディスインフレ
資源インフレとは
原油、銅、アルミニウム、鉄鉱石、原料炭などの資源価格が国際的に大きく騰貴することを資源インフレと呼ばれる。鉱物だけでなく、農作物も高騰する。中国のような、人口の多い発展途上国が経済成長することで需要が大きく増えたことと、この需要増加を見込んだ投資家が商品先物市場に資金を大量に流入させている事が大きな要因である。また、株式、外国為替などの金融商品の値動きが良くない事も商品市場に資金が流入する原因となっている。
経済成長が著しい国々
ブラジル、ロシア、インド、そして中国は、BRICs(Brazil、Russia、India、China)と呼ばれ、今世界で最も急成長を遂げている国々である。場合によっては、BRICSのSが南アフリカ(South Africa)を表したり、BRIICSとして、インドネシア(Indonesia)が加えられることもある。資源インフレの時代に入った背景には、このBRICsの経済成長による資源需要の増加がある。ブラジルとロシアは、資源輸出国であり、一方、インドと中国は、資源輸入国である。資源輸入国とはいえ、日本のように資源がほとんどないわけではない。資源大国だが、人口が多すぎて国内で産出する量よりも需要が多いのである。
BRICs成長の原因
なぜ、BRICsの国々が急激に発展しているのか。それぞれ個別に異なる理由もあるだろうが、共通点もある。4カ国とも資源大国である点が挙げられる。4カ国ともに石炭・鉄鉱石・天然ガスが産出される。また、人口大国でもある。4カ国とも世界の10位以内に名を連ねている。人口が多ければそれだけ需要が高まる可能性があるし、労働力が安価に抑えられる。才能のある人材も発掘しやすい。他に国際政治強国で軍事大国である点、最近、経済政策を大きく転換している点などが挙げられる。
日本への影響
日本がデフレの後、インフレにならないがデフレスパイラルのような継続的な価格下落には陥っていないディスインフレーションの状態になっているのは、このBRICs諸国の影響が大きい。賃金が日本と比較して低い上に、経済成長による労働生産性が上昇したことにより、安価な商品が継続的に日本に出回るので価格上昇が望めないのである。また、バブル崩壊後の不景気が長く続いているため、そのような安価な商品を人々が望んでいたと言う理由もある。
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