ロシアにおけるソ連崩壊後のハイパーインフレ
ソ連崩壊後のインフレ
ロシアのインフレについて考えてみる。まずは1991年代に社会主義国であったソビエト連邦が崩壊し、それぞれの国が独立し、ロシアがハイパーインフレに陥ったことが挙げられる。インフレによって物価は年間で70倍にもなってしまい、100円のパンが、1年後に7,000円にもなったわけだから当然ロシアの人々は生活が成り立たない。しかしながら、当時務めていたエリツィン大統領が、1,000ルーブルを新1ルーブルにするデノミを実施するなどの政策によって、インフレが解消し、その後の資源価格上昇などもあって、多大な経済発展を治めていくことになる。現在では、著しく経済発展を遂げているブラジル、インド、中国とともに、BRICs(Brazil、Russia、India、China)の1つとして数えられる。
BRICsの経済成長
他のBRICs諸国は、人口が増加傾向にあるものの、唯一ロシアは、出生率と人工が減少している。しかしながら、広大な土地面積に加えて、天然ガス、原油など、豊かなエネルギー資源が豊富で、優秀な人材が多く、軍事産業、宇宙産業、そしてハイテクな科学技術などが発展している。経済が成長する要因がたくさんあるわけである。
欧州最大の経済大国
ロシアの経済発展は目まぐるしく、国内総生産(GDP: Gross Domestic Product)において、2028年にはドイツを追い越し、欧州で最大の経済国になるといわれている。2050年には、世界でも第6位の経済大国になるとも言われている。しかし2008年に突入してから、予想を上回る急激なインフレ率上昇が生じている。この問題をどのように抑制すべきか、懸念されていた。全世界的なインフレ傾向とはいえ、2008年の1月から7月までの7ヶ月もの間に、食料品価格は、11.5%も上がった。食料品だけではなく、ガソリンの価格も急激に上昇した。
資源国のコストインフレ
しかし、ロシアは資源国であるので原料価格の上昇がGDPに貢献するのである。また統計を見ると世界的に金融危機が発生したにもかかわらず、ロシアの経済成長率は、特に影響を受けずに順調に成長しているという。経済成長の要因は国内需要の伸びである。国内需要の形成要因である消費・投資・輸出の指標は、それぞれ高い水準にある。現在のロシアのインフレは好況時に見られるインフレの延長線上にあるものなのかもしれない。
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