インフレ時には預金をしていても金利により資産が目減りすることもある
インフレと金利との関係
インフレと金利には深い関係がある。インフレになると政府がそれを抑制するために金利が上がりやすくなり、運用通貨国の金利が上がればスワップ金利も上がる。スワップ金利とは、取引する2国間の金利差のことをいう。外国為替証拠金取引では、このスワップ金利を利用して資産を殖やすこともできる。世界のどこかで金利が高い状態になれば利回りの高い投資をすることができるのでうれしいことばかりのような気もするが、仕組みを理解していなければ安全とはいえない。
金利とお金の動かし方の関係
インフレと金利の関係を身近に説明するとこうなる。金利が高い状態だと、皆銀行に預金する。この状態から金利を下げると手許にあるお金は低金利の預金に回すよりも、買い物などに使った方が良いと考える。そのため、預金額が減り、市場へのお金の出回りが多くなる。多くなるとあるモノに対してたくさんお金を払ってでもほしいという人が出てくる。そして物価が高くなる。買い物をするために使うお金が世の中に増えてくるのでインフレになり易くなるわけである。
インフレの速度と賃金の目減り
初期の段階でなんらかのインフレ対策をしてもらわなければ、インフレは加速し、賃金上昇が物価上昇についていけなくなり実質賃金が下がるため景気が減速する、もっと進むと預金が紙くず同然のようになるため社会不安が増大する。金利を引き上げても効果がなくなる打つ手なしの最悪の事態にもなりかねない。スワップ金利で資産運用をしていると大もうけができるような状況とも考えられるが、実際に住んでいる日本の状況が悪くなるわけだから、生活自体が厳しくなるわけで、よろこばしいことではない。
そもそも金利とは何か
では金利というものはどういったものか。貸借した金銭などに対して、ある一定利率で支払われる対価を利子と言い、とりわけ金銭での対価に限って使われる言葉が金利である。資本主義社会においては経済活動に金融は不可欠であり、その利率は経済の動きに密接に関わっている。金利、利子と言う概念は昔からあり、アリストテレスや旧約聖書では利子は禁じている。その後教皇庁が金利を保証金という名目で黙認したことから、両替商が成長した。これがルネサンスの原動力となったという。
金利の変動と経済の動き
このようなことから、金利は意外と古くから存在し利用されていたことがよく分かる。現在、金利は一般的に「景気の体温計」とも言われ経済活動に対する指標とされている。金利が理解できると、上記で述べたように預金や株式投資、保険、ローン、債券、外国為替保証金取引(FX)などが理解し易くなる。金利を学ぶことにより、経済の動きが多彩な方面から理解が深まるということになるのではないかと思う。
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