インフレになると利上げになる
インフレ時の中央銀行の動き
インフレと利上げは正比例の関係にある。インフレはお金が市場に余っている状態である。中央銀行は市場のお金を回収しようとする。回収する方法は預金である。中央銀行には「銀行の銀行」としての機能がある。銀行に高い利率で融資して、民間の銀行に返済してもらうことによって回収しようとする。だから中央銀行は利上げをするのである。利上げをした結果、一般市民が銀行に預金をし、民間銀行は高利の借金を中央銀行に返済する。これによって市場に出回るお金をへらしているわけである。
インフレ時に預金が目減りしない政策
100万円の預金があるのに対し、インフレで100万円していたものが105万円に上がったとする。このときに金利が5%あれば105万円の預金額となり、実質的な資産価値は目減りすることはない。激しいインフレがあったとしても、タンス預金せずに民間銀行に預金していさえすれば、何の心配もなく生活することができる。このような金利操作を金融政策として採用している国家は多い。
貿易と利上げ
ユーロとドルが利上げを始めれば、円もそのうち利上げせざるを得ない。これは日本が世界各国と貿易をしているためである。貿易相手国の物価が高くなれば、貿易品も高くなり日本国内で物価高がおきる。すなわちインフレになる。インフレ対策として利上げをする必要があるわけである。この状況で、円だけが低金利を維持すると為替相場は極端な円安に振れ、更に貿易品を高く買わなければならなくなりインフレが加速してしまう。世界的なインフレの危機から脱するためには、ユーロだけでなく、ドル、さらには円が協調して利上げをする必要がある。
上昇を抑制する
インフレは緩やかに続いている限りは、経済は好調であるとして政府はなかなか抑制しない傾向にある。そうしているうちにインフレが制御不可能な水準まで達すれば、調整局面に入ったときのマイナスはさらに膨れ上がることになる。ずっと物価が上がり続けるわけではないのでやがて落ちていくが、その下落率が急激になるわけである。上昇率をあくまでも緩やかなものとし、急激な上昇となる前に抑制しなければならない。
物価の安定とデフレからの脱却
日銀は物価の安定を図るばかりに、人々の懐を冷え込ませてしまっているのが現状と言えるのかもしれない。マネーサプライを殖やして弱いインフレを起こし、経済を活性化させる必要も考えなければならない。また0%の金利になる可能性も考えられるほど低い金利であるならば、少しばかりのインフレが起ころうとも利上げによって対策を打つ余地が大いにある。だから、なおさらインフレを起こすような政策を考える必要性が増してきているのかもしれない。
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