ダイヤモンド相場について考える
ダイヤモンドの資産価値
ダイヤモンドの流通量は、大手ダイヤモンド会社であるデ・ビアスの中央販売機構によって、厳正に市場に流通する量がコントロールされています。そのため、金やプラチナなどの地金類と比較しても、世界的な相場においてダイヤモンドの価格の変動はそれほど大きくないと言われています。宝石としての人気がとても高いことは周知の事実ですが、ダイヤモンドの宝飾品としてだけの価値ではなく、その資産価値も注目されているのではないでしょうか。
ダイヤモンドの世界市場
通常、採掘されたダイヤモンドは、すぐに流通ルートには乗らず、市場に出まわるダイヤモンドの量は制限されています。これを行っているのは、ダイヤモンド・シンジケートと呼ばれる、CSO(セントラル・セリング・オーガニゼーション)です。CSOはデ・ビアス・コンソリディテッド・マインズ社によるダイヤモンド販売機構のことで、現在、工業用のダイヤモンドを除き、世界市場に出回っているダイヤモンドのうち、その7割は厳しい統制を受けて取引されていると言われています。
人為的に作られた相場
ダイヤモンドといえば高価なもの、と一般的には思われているのではないでしょうか。しかし、流通量に規制をかけることで、ダイヤモンドの市場価格の急激な変動は防がれているのです。つまり、ダイヤモンドは、希少価値があって高価、と言うものではないのです。逆に考えると、こういった独占体制によってダイヤモンドの相場は安定しており、この体制が崩れると相場が混乱し、今所有している高価なダイヤモンドの価値は、一夜にして、ただのガラス同然になってしまう可能性もあるのではないでしょうか。ダイヤモンドの高価さというのは、人為的に作られたものといえるかもしれません。
デ・ビアス社の独占と市場価格
今後、ダイヤモンドの流通体制についてデ・ビアス社による独占体制がなくなれば、ダイヤモンドの相場が下がり、より安価でダイヤモンドを手にすることができるようになるかもしれません。実際に、デ・ビアス社による独占体制に反感を持って、デ・ビアス社のルートから外れ独自のルートで流通させているようなダイヤモンド鉱山も増えてきて、デ・ビアス社のシェアは少しずつ縮小してきているようです。
ダイヤモンドの今後
今後のダイヤモンド相場については、なかなか予想しにくいようです。相場に急減な変動が起これば、混乱を招くと、悪質なダイヤモンドが市場に多く流通してしまう恐れも高くなります。そう考えれば、デ・ビアス社の独占体制というのも、良質のダイヤモンドを厳選して市場に流通させているという面があり、その功績は評価できるのではないでしょうか。
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