原石から宝石になるまでに
原石の主な産地
ダイヤモンドの原石は、17世紀初頭までインドだけで産出されていました。ダイヤモンドは、地球内部のマグマが表層部を通過し、その時に高温・高圧の条件を作り出すことによって生成されます。そのため、地層が古い地域でしか産出されないのです。それが、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、現在の主産地である南アフリカでダイヤモンドの原石の鉱脈が次々に発見されました。主な原石の産出国は、現在、南アフリカ、ロシア、オーストラリア、カナダなど世界各国に広がっています。
原石の流通
鉱山から採掘されたダイヤモンドの原石は、世界的なシンジケート「デ・ビアス社」を通じ、デ・ビアス社が認定した「サイトホルダー」という資格を持つものだけに販売されます。その後、ベルギーを始めとして、イスラエル、インドなどに渡り研磨されます。この3ヶ国に研磨産業の大半が集中しているといわれています。
原石の価格と宝石の価格
ダイヤモンドの価格は、掘削された原石の価格が1である場合、研磨され宝石になると1.5~2、そこからさらに宝飾品として加工されると最終的に6程度になる、と言われています。原石と比較すると、宝飾品としてのダイヤモンドの価格は6倍くらいになってしまうのです。ダイヤモンドの価格は原石の状態では安いものなのです。これに、流通や研磨など各工程を経る間に様々なマージンが発生することによって、最終的に一般にはなかなか手が届きにくい値段になってしまうというわけです。
良い原石が良い宝石を生む
良いダイヤモンドを作るには、良い原石が必要となります。理想的で良い原石といわれるのは、結晶軸が真っ直ぐ伸びており、結晶にむらがなく内包物も少ないものです。1カラット(0.2g)のダイヤモンドを得るために約4tの原石が必要といわれています。そのうえ、宝飾用として使用できるのはさらにそのうちの4分の1程度といわれており、それ以外は工業用ダイヤモンドとして使われているのです。
研磨職人の技術
カットの仕上がりの良し悪しにも、ダイヤモンド原石の質は大きく関わります。質のいい原石と、優れた職人による仕上げの技術が融合することにより、良質のダイヤモンドが誕生するのです。原石の大きさや形状、原石の品質により、どれだけ腕のいいカッターによって研磨されるのかが決まります。また、ダイヤモンドのカットは、原石の大きさだけを考えてカットされるものではありません。原石から、カットされた後の大きさやカットの形状、クラリティ(透明度)、カラーの品質など様々な面を検討し、最も適したカットが施されるのです。
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