何かとニュースになるUBS
UBSは注目の的?
ヨーロッパ最大にして世界を舞台に活躍するスイスが誇る銀行グループUBSは、良い意味でも悪い意味でも常にニュース対象として世間を騒がす存在です。言い換えればそれだけ世界経済に強い影響力を持つ銀行である、と言えます。銀行文化が古くから根付くスイスにおいて、革新的・先進的な銀行サービスを積極的に行い、いち早くグローバル化に取り組んできました。また富裕層を対象とした質の高いサービスには定評があり、スイス第二位の銀行クレディスイスと共に常にその動向が注目を集めています。
金融危機とUBSに関するニュース
もちろん、UBSに関するニュースといえば明るいものだけではありません。今回のサブプライムローン問題により世界経済は今だ混乱の真っ只中。世界中の大手企業や金融機関が経営危機に陥り、中には破綻した企業も少なくありません。特にリーマンブラザーズの破綻は世界に大きな衝撃を与えました。もちろんUBSも例外ではなくサブプライムローン問題の煽りをもろに受けました。
スイスによるUBSの救済は歴史的大ニュース
サブプライムローン問題後のUBSのニュースで最も大きなものが、スイス政府とスイス国立銀行によるUBSを対象とした公的資金の注入ではないでしょうか。大企業の破綻は、世界経済の混乱に繋がります。大きな影響力を持つだけにその企業を有する国としては、何が何でも破綻をさせるわけにはいかないわけです。日本ではバブル崩壊後、大手金融機関に対し公的支援が行われました。今回も各国で同じように企業に対し公的な支援が進められています。こうして見るとUBSへの支援は当たり前のことと思われるかもしれませんが、スイスというほかの国とは違う特殊な環境において公的資金の注入が行われたというのは非常に大きな出来事なのです。古くから銀行文化が根付き、世界中の富裕層を対象としたプライベートバンキングが盛んで秘密主義を徹底するスイス金融界。第二次世界大戦、ナチスが預けていた預金から戦後賠償を引き出せなかったことからもその徹底振りは分かるでしょう。今回の事は歴史に残る大ニュースと言っても過言ではありません。
ニュースから読み取るスイスとUBSの関係
このニュースは裏を返せば、UBSの経営状態ががそれだけ危険な状況にあるとも捉えることができるでしょう。スイスの資金投入額は5300億円、スイス国立銀行のUBSが抱える不良債権の買取額は6兆円。日本人である我々にしたらそれほどの額と感じなくても、この6兆円がスイスの国家予算とほぼ同じ額であることを聞けば、いかにスイスがUBSの破綻を恐れているかが分かると思います。
世界が騒然となった2000人の大リストラニュース
サブプライムローン問題の影響を受け大きな損失を被ったUBSは、この状況を打開するべく社員2000人のリストラを発表し、こちらも大きなニュースとなりました。しかもこの2000人のほとんどはUBSの中枢を担う投資銀行部門のスタッフということから、投資銀行部門そのものを売却するのでは、というニュースまで流れました。
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